現代自動車グループとポスコグループが16日に慶尚北道浦項のポスコ青松台で「水素事業協力に関する業務協約」を締結した。写真はこの日業務協約を締結後に記念撮影をする鄭義宣現代自動車グループ会長(左端)、崔正友ポスコグループ会長(右端)、金世勲現代自動車副社長(左から2人目)、兪炳玉ポスコ産業ガス水素事業部長(右から2人目)。 [写真 現代自動車・ポスコ]
現代(ヒョンデ)自動車グループとポスコグループが水素事業分野で多角的に協力することにした。ポスコの浦項(ポハン)と光陽(クァンヤン)の製鉄所では今後現代自動車の水素電気自動車約1500台が段階的に運行される。
◇水素トラックなど1500台供給
鄭義宣(チョン・ウィソン)会長をはじめとする現代自動車グループ経営陣は16日、慶尚北道(キョンサンブクド)浦項のポスコ青松台(チョンソンデ)を訪れ、ポスコと「水素事業協力に関する業務協約を締結した。ポスコからは崔正友(チェ・ジョンウ)会長をはじめとする主要経営陣が参加した。両社は▽水素エネルギー活用技術開発▽ポスコ製鉄所運営車両の水素電気自動車(FCEV)転換▽水素事業共同協力――などに対して合意した。
この日の協約によりポスコ製鉄所で運営中の車1500台が段階的に現代自動車の水素電気自動車に転換される。浦項と光陽の製鉄所にある運送用トラックが水素電気自動車転換対象だ。製鉄所内の水素トラック用水素ステーション構築事業も共同で進めることにした。
◇水素生態系構築に向け協力
水素エネルギー活用技術開発と関連してはポスコがアンモニアを活用した水素製造技術を開発し、現代自動車グループはポスコの水素を使う燃料電池事業を共同推進する計画だ。海外ではグリーン水素生産プロジェクトにともに参加する案を模索する。
現代自動車の鄭義宣会長は「カーボンニュートラル達成に向けた水素経済へのパラダイム転換は全産業分野とすべての企業が当面の課題であり持続可能な未来の実現に向けた必須の要素。ポスコグループとの協力を通じ実質的な成果を導出し、剛健な水素産業生態系作りに寄与する」と明らかにした。
ポスコの崔正友会長も「ポスコグループが水素を生産・供給し、現代自動車グループがこれを活用する観点から、多様な協力機会を探し水素経済イニシアチブを確保したい」と話した。