【AFP=時事】世界最高齢の英国人女性、エセル・ケータハムさんが21日、116歳の誕生日を迎えた。ケータハムさんは今年5月、ブラジル人修道女イナ・カナバロ・ルーカスさんが116歳で死去したのに伴い、存命中の世界最高齢になった。
ケータハムさんは第1次世界大戦勃発(ぼっぱつ)前の1909年8月21日、イングランド南西部のシップトンベリンジャー村で生まれた。夫と娘2人には先立たれ、現在はイングランド南部サリーにある介護施設で暮らしている。
介護施設によると、家族と共に静かに「自分のペースで」誕生日を過ごすという。
介護施設は声明で、「エセルさんとご家族は、今年116歳の誕生日を迎えるに当たり寄せられた温かいメッセージと関心に深く感謝している」と述べた。
インタビューには応じない意向だが、当然ながらチャールズ国王の面会要請があれば応じる可能性があると付け加えた。
孫が3人、ひ孫が8人いるケータハムさんは、エドワード7世の治世を生きた最後の人物。昨年8月に115歳の誕生日を迎えた際、チャールズ国王から「本当に素晴らしい節目」を祝う手紙を受け取った。
この日、長寿の秘訣(ひけつ)を尋ねられると、「誰とも口論しないこと! 人の話をよく聴き、好きなことをするだけ」だと答えた。
ケータハムさんは100歳目前まで車を運転し、かなり高齢になってもトランプゲームのブリッジを楽しんでいた。
英紙デイリー・テレグラフによると、ケータハムさんは2020年に110歳で新型コロナウイルスに感染したが、生き延びたという。
同年、ケータハムさんはBBCに対し、人生において「良いことも悪いことも、すべて冷静に受け止めてきた」と語った。
ギネス世界記録は、1997年8月に122歳と164日で亡くなったフランス人女性ジャンヌ・カルマンさんを世界史上最高齢に認定している。【翻訳編集】 AFPBB News