(CNN) 米海軍屈指のエリート潜水艦「USSコネチカット」でトコジラミが大量繁殖し、一部の乗員が自分の車の中で寝泊まりする状態になっていたことが分かった。
乗員から苦情が出たのは昨年12月。ワシントン州のキトサップ海軍基地に停泊中に乗艦していた乗員からトコジラミの報告が寄せられたが、昆虫学者がトコジラミの繁殖を確認するまでに約1カ月を要した。
艦内では全マットレスを交換してフロアやシーツ類を消毒するなどのトコジラミ駆除が行われ、現在では乗員が無事に乗艦している。
海軍太平洋艦隊の広報官がCNNに語ったところによると、乗員から海軍上層部に苦情が寄せられたことを受けてすぐ、海軍病院の予防医療専門家が同艦を訪れて調査を実施。トコジラミが確認されると、化学薬品を使って感染した表面の処置を行う作業を開始した。
乗員の家族が地元メディアに語ったところでは、海軍が仮設宿泊施設を設置するまでの間、同艦から避難した乗員の一部は自分の車の中で寝泊まりしていたという。
広報官は、潜水艦の消毒作業が行われる間、乗員のための仮設宿泊施設を設置したことを確認した。乗員があちこち刺されたことを除けば、健康問題は報告されていないとしている。
同艦では引き続きトコジラミを発生させないために、全シーツ類の適切な洗濯を含めた日々の対策を続けている。
米疾病対策センター(CDC)によると、米国の一部地域では最近になってトコジラミの急拡大が報告されている。刺されても危険はないと考えられるものの、アレルギー反応を引き起こすこともある。