「ダンナを置いて1人で移住」50代女子が暮らす瀬戸内海の離島――ヤギを飼いパンを焼き古民家で暮らす…くらたまが見た“理想のシニアライフ”


【写真】瀬戸内の海を眺める倉田さん

 同い年の友人ミカンが、ダンナを東京に置いて1人で広島県の離島佐木島(さぎしま)に移住したので、私と同世代の友人Mとで彼女のところに遊びに行きました。

初日は船から降り損ねて時間をロスしたこともあり、到着したのは夜中(前回の記事参照)。佐木島の宿泊施設鷺邸(さぎてい)で管理人のカツ子さんが作ったおいしい晩御飯を食べて、順番にお風呂に入りました。

 鷺邸はもともとカツ子さんの実家だったところなので、いわゆる古民家です。

 翌朝は、カツ子さんの手作りかぼちゃスープとパンなどの朝食に舌鼓を打ちました。赤くベリーっぽい、でも、食べたことのない味のジャムがあったので、カツ子さんに尋ねました。

 「このジャムは何ですか?」

 「ローゼルっていうんよ」

■同じ日本なのに違う地のよう

 朝食後は、カツ子さんとミカンの案内で島を回ります。

 最初は鷺邸のお隣、数年前に移住して薪釜、ルーフバルコニーなどを自分たちで作ったというご夫婦のお宅を訪問。生憎不在でしたが、許可をいただき庭やパン窯、バルコニーなどを見学させてもらいました。



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