SK E&S、オーストラリアで探査開始から9年でLNG生産…韓国に運び水素生産


SK E&Sが開発するオーストラリアのガス田の様子。[写真 SK E&S]
SK E&Sが開発するオーストラリアのガス田の様子。[写真 SK E&S]

SK E&Sが1兆6000億ウォン(約1548億円)を投資してオーストラリア北部の海で液化天然ガス(LNG)を生産する。SK E&Sは30日、「オーストラリアで2012年から開発してきたガス田に7000万トンのLNGが埋蔵されていることを確認し本格生産に着手する。ガス田周辺に対する調査が終われば埋蔵量はさらに増えるとみられる」と明らかにした。現在までに確認されたガス埋蔵量は韓国の年間LNG消費量の2倍近い規模だ。

SK E&Sは「オーストラリアでのガス生産に向け、子会社に5年間で7628億ウォンを出資する計画。今後プロジェクトファイナンシング(PF)を通じて9000億ウォンをさらに調達し投資を増やす方針」と話した。SK E&Sはオーストラリアでのガス生産に親環境方式を導入する方針だ。天然ガス生産過程では二酸化炭素(CO2)が発生する。SK E&SはCO2が大気中に飛散しないよう捕集し土の中に埋却するCCS(Carbon Capture&Storage)技術を採用する計画だ。SK E&Sは「CCS技術を使えば既存の生産施設をそのまま活用でき、生産コストも大幅に低くなる」と説明した。

SK E&Sはオーストラリアで生産したLNGを2025年から韓国に輸入する予定だ。輸入量は20年間に毎年130万トンだ。これを利用して忠清南道保寧(チュンチョンナムド・ポリョン)地域に建設予定の工場で水素を生産することにした。水素生産過程でも捕集技術を利用して炭素排出量完全除去に挑戦する。LNG生産と発展過程で出るCO2をすべて除去し究極的に二酸化炭素が出ないCO2フリーLNG事業を展開する考えだ。

SK E&Sのチュ・ヒョンウク社長は「オーストラリアのガス田で水素生産の原料になるLNGを長期間にわたり世界最高水準の価格競争力で確保したということに大きな意味がある。親環境性を高め温室効果ガス縮小に寄与し、ESG(環境・社会・ガバナンス)経営も積極的に実践して行くだろう」と話した。



Source link