韓国上場企業、1-3月期の業績が過去最高


KOSPI(韓国総合株価指数)上場企業の1-3月期の売上高と営業利益・純利益が過去最高となった。韓国取引所は20日、KOSPI市場に上場した12月決算法人593社の業績(連結財務諸表基準)を分析した結果を発表した。これら企業の1-3月期の売上高(538兆3459億ウォン、約52兆円)は前年同期比で9.1%増加した。営業利益(44兆3983億ウォン)は131.7%増、純利益(49兆1074億ウォン)は361%増だった。

新型コロナ事態前の2019年1-3月期と比較しても、KOSPI上場企業の今年1-3月期の営業利益は57%増、純利益は132%増だった。上場企業の業績好調は、新型コロナ衝撃で不振だった前年同期との比較の影響だけではないということだ。KOSPI時価総額1位のサムスン電子は上場企業の売上高全体の12.2%を占めた。サムスン電子を除いたKOSPI上場企業の1-3月期の営業利益は175.4%増、純利益は627.8%増。

KOSPI上場企業は売上高、収益性ともに大幅増加となった。売上高が減少する中で費用を減らして利益を出す「不況型黒字」でないということだ。企業の収益性を表す指標、売上高に対する純利益率は1-3月期9.12%だった。1万ウォン分を売って912ウォンの利益があったということだ。昨年1-3月期(2.16%)と比較すると6.96ポイント高まった。

業種別の純利益増加率はサービス業(3773.5%)、鉄鋼金属(308.5%)、輸送装備(97.2%)と好調だった。化学・機械業種は昨年1-3月期の赤字から今年1-3月期は黒字に転じた。企業別にはネイバー(1万1254%)、LG化学(3672%)、ポスコ(162%)などが高い純利益増加率となった。

金融業では証券会社の業績が改善した。証券市場取引代金が急増し、証券会社の手数料収入が増えたからだ。証券業の1-3月期の純利益は前年同期比467.1%急増した。同じ期間の保険業の純利益は156.6%増、銀行業は18.5%増だった。

KOSDAQ上場企業の業績も改善した。KOSDAQ上場企業1011社の1-3月期の売上高(53兆2676億ウォン)は前年同期比12.3%増だった。営業利益は98.3%増、純利益は238.8%増。KOSDAQ上場企業の売上高に対する純利益率は6.74%で、1万ウォン分を売って674ウォンの利益があったということだ。前年同期比で4.5ポイント高まった。

証券会社は4-6月期にも上場企業の好調が続くと見込んでいる。金融情報会社エフエヌガイドによると、証券会社の研究員らが推算したKOSPI上場企業の4-6月期の営業利益は46兆ウォン(約4兆4300億円)台だった。

現代経済研究院のチュ・ウォン経済研究室長は「原材料価格の上昇による負担があるが、時差を置いて下半期の業績に反映されるだろう」と述べた。サムスン証券のチョン・ミョンジ投資情報チーム長は「コンテナ船の運賃が高まっている状況を考慮すると、輸出企業の営業利益率が低下するかもしれない」と説明した。



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