東京五輪を中止してほしい愛国日報が願望を隠さなくなってきている。尾身氏を日本版ファウチとまで呼び、その意見に逆らう菅首相はおかしいと非難するような論調だ。韓国がそっち側につくなら逆法則発動となるだろう。
「日本のファウチ」尾身氏の五輪再考発言に…菅氏「黙らせろ」激怒(1)
6/7(月) 8:41配信 中央日報日本語版
東京オリンピック(五輪)開幕が47日後に迫る中、今も五輪開催を巡り日本国内で甲論乙駁が続いている。特に政府の立場を代弁する役割を果たしてきた新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)政府対策分科会の尾身茂会長が、最近相次いで五輪開催にブレーキをかけるような発言を出し、菅義偉首相を激怒させたと日本メディアが伝えた。
尾身氏は日本を代表する医学博士であり感染症専門家で、世界保健機関(WHO)西太平洋地域事務局事務局長の経験もある。米国立アレルギー・伝染病研究所(NIAID)のアンソニー・ファウチ所長のように、一般人の間で最も広く知られた専門家の尾身氏は、新型コロナ流行後、政府諮問機構である新型コロナ対策分科会会長を務めてきた。緊急事態宣言・解除など政府の新型コロナ政策を追認して、菅首相の記者会見に同席して専門的な説明を行う役割も果たした。
そのような尾身氏が、最近政府の五輪強行にブレーキをかけるような発言を相次いでして菅首相を慌てさせている。尾身氏は今月2日、衆議院厚生労働委員会に出席して「本来は、パンデミックの中で開催するということが普通でない」と述べた。あわせて「やるということなら、開催規模をできるだけ小さくし、管理体制をできるだけ強化するのが主催する人の義務だ」と指摘した。そのうえで「こういう状況の中でいったい何のためにやるのか目的が明らかになっていない」とし、政府のコミュニケーション不足を正面から批判する場面もあった。
「決心発言」は4日にも続いた。この日の衆議院厚生労働委員会で、尾身氏は「本当にやるんであれば、私は緊急事態宣言の中での、オリンピックなんていうことを絶対に避けるということ」としながら「やるのなら強い覚悟でやってもらう必要がある」と述べた。政府の「沿道応援」方針についても「人々が本当は外に出て飲んで、みんなと肩を組んで応援したい」とし、五輪が人々の移動を増やして感染リスクを高めることになると警告した。
日本政府内ではこのような発言に対して「尾身氏は五輪開催を判断する立場にはない」とし、不満を強めていると時事通信が5日、伝えた。朝日新聞系列の週刊誌「AERA」は4日、電子版に「尾身会長の“謀反”に菅首相が激怒」と題する記事を載せた。
この記事で日本政府高位関係者は「(菅首相は尾身会長に対して)黙らせろ。専門家の立場を踏み越え勘違いしている。首相にでもなったつもりなんじゃないか」としながら「もともと御用学者として側に置いていた尾身会長が謀反を起こし、自分の敵になったという意識が日に日に強くなっている」と話した。
東京五輪開催の可否はもはや安全保障の問題
この記事のコメント欄は、記事作成者が韓国の愛国日報だということを忘れたのか日本政府を批判する言葉で溢れていた。おそらく大半が韓国のコメント部隊だろう。韓国が東京五輪地図の竹島表記に噛み付いた以上、東京五輪開催可否はもはやコロナの問題ではなく安全保障の問題になってしまったのだ。中止ならば韓国の完全勝利となるし、開催ならば韓国の完全敗北となる。韓国がそう決めた。
(2)の方になってくるとやや冷静な意見があった。韓国紙はAERAや毎日など左派系列ばかりから引用するし、実際に話したかどうかも分からない菅首相の台詞を記事タイトルにするなど悪意があるという主張だ。実際その通りである。愛国日報の記事ごときに翻弄されてはならない。韓国では愛国日報は三流紙以下の扱いで、愛国心を手軽に摂取するためのスナック菓子のような位置付けだ。食えばすぐ消えてなくなる。その程度に考えておくことが韓国の正しい扱い方と言える。
「日本のファウチ」尾身氏の五輪再考発言に…菅氏「黙らせろ」激怒(2)
6/7(月) 8:41配信 中央日報日本語版
◆分科会の「提言」を押し切った政府に対する反発?
尾身氏のこのような「謀反」はそれだけ日本の新型コロナ状況が深刻であることを示している。5日、日本全国で新たに確認された新型コロナ感染者は2652人で、土曜日基準で4月初旬以降はじめて2000人台に下がった。
だが、五輪開催都市である東京では、この日は週末にもかかわらず436人の感染者が報告され、全体の82.6%が伝播力の高い英国型変異株の感染者であることが分かった。日本政府は10都道府県に出されている緊急事態宣言を20日まで延長した状態だが、長い間の「ステイホーム」生活に疲れた人々が一気に外に出ることによって再拡大が広がる懸念も高まっている。
このような状況でも菅首相は五輪強行の意思を曲げないでおり、「観客を入れて大会を開催」することに対する意欲も隠していない。AERAはこれについて「首首相の頭の中には、東京五輪を大成功させて、自民党総裁選でも勝って続投を決める。その勢いで衆院解散して、勝利というイメージであふれている」とし「そこに誰も口をはさむことができない」と自民党幹部の言葉を引用して報じた。
実際、尾身氏が率いる分科会が感染状況ステージ別五輪開催に対する提言を準備していたが、「国が嫌がっている」というメッセージが伝えられてストップがかかったという暴露が、先月31日に毎日新聞を通じて伝えられたこともある。
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