韓経:「韓国企業の体力強まる…証券市場さらに上がる余地は十分」(1)


7日にKOSPI指数が3252.12を記録し過去最高値を塗り替えた。市場に対する見通しは交錯する。各国の中央銀行が緊縮(テーパリング)に出るかもしれないとの見方が提起され投資家はどぎまぎしている。1日おきに主導株が入れ替わる市場も投資家を苦しめる要素だ。韓国経済新聞が投資家にヒントになるような専門家リレーインタビューをまとめた。

スパークス資産運用のパク・ソニョン運用本部長は国内投資家より海外投資家によく知られている。北欧諸国の年金基金など海外資金を運用して名前を知られた。

日本で販売している60億ウォン規模の「韓国厳選投資ファンド」も担当して運用している。一貫した投資原則と根強い成果で海外投資家の歓心を買った。

彼女は最近のように循環売が速く進む時期には企業の本質価値に集中して投資すべきと強調した。パク本部長は「情報の流通が速いため流行について行く売買では超過収益を出しにくい。デジタルトランスフォーメーションやグリーンニューディールのように大きなトレンドに着実について行くことが重要だ」と話した。4日にソウルの同社オフィスでパク本部長と会った。

◇巨大なトレンドに乗れ…グリーンとITに注目

金利上昇の見通し、半導体不足、主導株の頻繁な入れ替わりなど市場の浮沈は激しいが、パク本部長は大きく心配しないと話した。きょうどんな銘柄が上がっても構造的に成長する銘柄に長期投資するのが彼女の原則であるためだ。

この原則は収益率につながった。昨年パク本部長が運用するスパークス成長パワーファンドの年間収益率は53.34%で、KOSPI指数上昇率の30.75%を大きく上回った。日本で発売した韓国厳選投資ファンドも同様の方式で運用されるが、昨年は59.68%の収益率を上げた。日本で発売された全アジアファンドのうち収益率3位だった。

彼女が注目するトレンドはデジタルトランスフォーメーションとグリーンニューディールだ。流行に従ったのではない。彼女は2017年にトゥゾン・ビゾン、2019年初めにCSウインドを買い始めた。いまも保有中だ。彼女は時価総額が少ない銘柄でも確信があれば多く買う。現在2銘柄がファンドで占める割合はそれぞれ4位と3位だ。

パク本部長は「風力は欧州と米国で好況期に入り、近くグローバルトレンドになるものと考えて投資を始めた。昨年は各国政府の投資とかみ合わさり株価が急騰した。ITもやはり文在寅(ムン・ジェイン)政権が就任直後から強調した分野で、新型コロナによりさらに爆発的に成長した」と説明した。

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