日本ではリコールしたが…ベンツコリア「欠陥を無償修理、リコールしない」


ベンツのマイルドハイブリッド適用車の計器盤。警告灯が点滅してエンジンが始動しなくなるおそれがある。 [写真 読者提供]
ベンツのマイルドハイブリッド適用車の計器盤。警告灯が点滅してエンジンが始動しなくなるおそれがある。 [写真 読者提供]

韓国で輸入車1位のメルセデスベンツが最近、エンジン始動の欠陥が発生した車両を無償修理することにした。日本では同じ欠陥車両をリコールしたが、韓国ではひとまず強制性がない無償修理を選択した。

◆欠陥申告61件

15日、ベンツコリアは「Eクラス・CLSなどマイルドハイブリッド(MHEV)を適用した車両に対して無償修理を実施する」と明らかにした。これら車両では、バッテリー警告灯が点滅し、エンジンが始動しない事例が相次いで発生した。今年に入って交通安全公団に申告されたベンツのマイルドハイブリッドの欠陥件数は61件。

不具合が発生したマイルドハイブリッドは、駐車したり始動したりする時にエンジンでなくモーターを動力源(パワートレイン)として使用し、燃費効率を高める車両。48Vバッテリーがエンジンを補助する。ベンツはEクラス・CLSなど1億ウォン(約1000万円)前後の車両にマイルドハイブリッドを動力源として搭載している。

ベンツコリアは始動の欠陥原因をソフトウェア(SW)の誤作動とみている。ベンツの関係者は「ドイツ本社で開発したソフトウェアのアップデートを通じて関連欠陥を改善できることを確認した」と説明した。ただ、ベンツコリアはこの日、「リコールについてはまだ計画がない」と明らかにした。

無償修理は自動車企業が決めた期間内に点検を受けることができなければ、本人が自費で修理しなければいけない。政府当局に欠陥申告書も作成する必要がない。欠陥が発生したすべての車両の修理が義務付けられるリコールとは異なる。

◆日本では同じ欠陥でリコール

ベンツは日本で今年3月、C200など48Vバッテリーを搭載したマイルドハイブリッド車約2万8000台を当局の勧告を受けてリコールした。ベンツコリアは日本と違い韓国ではリコールの動きを見せていない。韓国の自動車管理法では、エンジン始動の不具合はリコール対象に含まれないからだ。自動車製造企業の自発的リコールだけが可能だ。

国土交通部はベンツコリアの無償修理とは別に欠陥調査を続ける計画だ。国土部の関係者は「運転中にエンジンが停止するという事例も申告されている。運転者の安全を脅かす場合は現行法に基づきリコール対象となる」と述べた。



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