銃撃で路上に倒れた男性、パトカーにひかれ病院で死亡 米



米国で銃撃を受け路上に倒れた男性が、駆け付けたパトカーにひかれ、病院で死亡した/Springfield Police Department

米国で銃撃を受け路上に倒れた男性が、駆け付けたパトカーにひかれ、病院で死亡した/Springfield Police Department

(CNN) 米オハイオ州スプリングフィールドの警察は19日までに、銃撃事件の発生を受け現場に急行したパトロールカーが撃たれて路上に横たわっていた被害者に気づかず、ひいてしまう事態が起きたと報告した。42歳の黒人男性である被害者は搬送先の病院で死亡した。

地元警察の署長は記者会見で、事故と決めて済ませるわけではないが、ひいたことは警官が意図した行為ではないと確信していると述べた。

ひかれた被害者は何者かに撃たれた後、自らも警察へ緊急通報していた。被害者を路上でひいたことを知った警官は即座に応急措置を施したという。

パトカーに乗っていた女性警官は休職処分を受けた。地元警察での勤務歴は2年だった。

スプリングフィールドの警察はパトカーに搭載している2個の映像記録装置のデータも公開。車が真夜中に路上にいる被害者へ近づく様子などが収められていた。

警察署長はただ、映像の内容が車内にいる警官の視線の先を意味しているわけではないと指摘。固定されている映像記録装置と違い、車内にいる人間は周囲の左右上下などに注意を払っているなどとも説明した。女性警官については、連絡を受けて出動していた際、家屋の住所の把握に努めていたとした。

同警察の捜査調書にはパトカーが黒人男性をひいた事実への言及はなかった。調書の主眼は発砲事件だったためと指摘。黒人男性の問題は同州の高速道路警察隊が調べているとした。

一方、被害者の一部遺族は記者会見で、警察側の言い分に同意しているわけではないと強調。警察車両にひかれた事実も当初明かしておらず、病院側の説明で知ったとの不満を示した。



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