米集合住宅崩壊、4日にも残存部分解体 熱帯暴風雨の接近前に



一部が崩壊したコンドミニアムの残存部分が熱帯暴風雨の接近を前に取り壊される見通しとなった/Mark Humphrey/AP

一部が崩壊したコンドミニアムの残存部分が熱帯暴風雨の接近を前に取り壊される見通しとなった/Mark Humphrey/AP

(CNN) 米フロリダ州マイアミデード郡の当局者によると、先月24日に一部が崩壊したコンドミニアムの残存部分が4日中にも取り壊される見通しとなった。

郡トップのダニエラ・レビン・カバ氏は3日夜の記者会見で、捜索チームが同日午後4時に作業をいったん中止し、現地調査中の技術者チームからの指示を待っていると報告。残存部分の状況を調べたうえで、安全が確認された区域のがれきでは作業を再開すると述べた。

同氏は残存部分の解体時期を明言しなかったが、当局者らによると、地中海を西進中の熱帯暴風雨「エルサ」が接近する前の4日中にも取り壊される可能性がある。

残存部分については、構造的に不安定で崩壊の兆候があり、エルサが接近すれば崩壊の可能性はさらに高まって捜索チームや近隣住民が危険にさらされるとの懸念が指摘されていた。

レビン・カバ氏は2日に取り壊しを承認したが、作業は数週間先になるとの見通しを示していた。同氏によると、当局者らは当初、エルサの到達前に解体するのは困難と考えていたが、2日深夜に専門家から前倒しは可能との意見を聴き、方針を変更した。

同氏によれば、解体作業の影響はごく限られた区域にとどまるとみられ、近隣住民の退避は予定されていない。

崩壊現場ではこれまでに24人の死亡が確認され、121人が今も安否不明となっている。



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