韓経:現代自動車、デジタルツインで自動車を作る(2)

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これに対しデジタルツインを通じれば問題が簡単になる。仮想空間であらゆる変数を適用して最も良い方法を見つけてすぐに現実に適用すれば良い。実際の装備を動かす場合にはAIが各シナリオを学習するまで数百時間がかかるのをデジタルの「双子」は数秒から数分で学習する。

戦闘機と船舶など超高額・高費用製品を製造する企業もデジタルツインを相次いで採択している。韓国航空宇宙産業(KAI)は4月に初の試作機を公開した韓国型次世代戦闘機「KF-21」の開発過程にデジタルツインを使った。単純な3次元(3D)グラフィックで設計したものではない。戦闘機に使われる各種部品と装置を仮想と現実に用意しておき、設計、エンジニアリング、製造過程をひとつのプラットホームでつないだ。独シーメンスも似ている。実際の航空機のプロペラを仮想モデルと連結し、風速などにともなう動きの変化をリアルタイムでデジタルツインに反映する。デジタルツインがさらに安定したプロペラ角度を計算すれば実際のモデルにこれを反映する形で両方向工程を使っている。

◇デジタルツイン国・都市も出ている

特定地域または国全体をデジタルツイン具現しようとする試みも続いている。大型自然災害や伝染病など現実で発生する可能性はあるが実際に実験してみることはできないシナリオを作りあらかじめテストできるからだ。国家政策のミスと非効率、失敗の可能性も仮想の「双子」を通じて探知できる。韓国政府は2025年までに1兆2000億ウォンをかけて「デジタルツイン国土」を構築すると昨年末に発表した。先月には仁川市(インチョンシ)がネイバーラボとともに都市デジタルツイン製作に乗り出した。

国土交通部は今月、地方自治体を対象にデジタルツインモデル事業の公募を行い、5カ所ほどの地域を選定する計画だ。国土交通部関係者は「事前需要調査の結果、水質汚染・悪臭問題解決法を探しエネルギー管理を先制的にするためにデジタルツインを使いたいという所が多かった」と話した。工場建築許可を出す前に工場が一帯の水質に及ぼす影響をあらかじめ理解する形だ。デジタルツインを使えば一帯の水と空気の流れなどまでシミュレーションに反映でき、既存の方式よりはるかに詳しい内容がわかる。

◇「炭素・廃棄物排出も大幅に縮小する」

デジタルツインは最近重要性が高まったESG(環境・社会・ガバナンス)経営にも「絶対的に」役立つと評価される。各種廃棄物と炭素排出量を画期的に減らすことができるからだ。通常は新型自動車モデルを開発するにはプロトタイプ(試作車)数十~数百台が必要だ。デジタルツインを使えば試作車の数を片手で数えられるほどに減らせる。

世界的製薬会社のサノフィは米フレーミングハムの生産設備にデジタルツイン技術を適用し、年間エネルギー消費と炭素排出量を約80%減らした。化学物質使用量は94%減少した。世界的コンサルティング企業のエクセンチュアは建設、電機電子、消費財、交通、生命科学の5分野でデジタルツイン方式が拡散する場合、2030年までに炭素排出量が7.5億トン減少するものと今年初めに予想した。これは昨年の世界の全炭素排出量の23.8%水準だ。

韓経:現代自動車、デジタルツインで自動車を作る(1)

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