カカオフレンズ[中央フォト]
5位(2019年)→5位(2020年)→18位(今年)。
韓国大学生に働きたい企業を尋ねるアンケート調査で大韓航空が受け取った成績表だ。新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)により企業の状況が変わって選好度にも変化が起きている。韓国の就職サイト「Incruit」は20日、全国の大学生1079人を対象に実施した「2021大学生が選ぶ働きたい企業」の調査結果を発表した。KOSPI(韓国総合株価指数)の時価総額上位順150社(系列会社除外)が対象だ。
調査の結果、カカオが12.7%の得票率で1位を占めた。カカオは昨年も1位を記録した。カカオを選んだ回答者は▼高い事業価値と有望な成長の可能性(21.2%)▼本人の成長、開発の可能性(16.1%)--を理由に挙げた。Incruit側は「プラットフォーム・ビジネスの安定した成長とあわせて新型コロナ状況でも多方面の新事業を発掘・推進する活気に満ちたイメージが影響を及ぼしたとみられる」と分析した。
2位は10.7%の得票率を記録したサムスン電子だ。サムスン電子を挙げた人々は「満足な給与と報奨制度」(55.6%)という回答が過半を超えた。CJグループ系列会社の順位上昇も目立った。CJ ENM(7.0%)が昨年調査に比べてワンランク上昇した3位を記録し、CJ第一製糖(5.9%)は9位から4位へと5ランク順位を上げた。
反面、2006年から企業選好度ランキング圏の常連だった航空旅客業は新型コロナ状況のせいで苦戦を強いられた。2019年と2020年の調査で連続5位を維持していた大韓航空は、今回の調査で18位にとどまった。2013年から2018年まで6年連続10位圏をキープしていたアシアナ航空もランキング圏から押し出された。
昨年の調査と比較したとき、順位が下落した企業はさらにある。NAVER(ネイバー)(5.1%)は2019年1位から2020年3位、今年の調査では5位を記録した。
ランキング圏に再進入あるいは新規進入を果たした企業もあった。2019年4位を記録したSKハイニックスは2020年には10位圏外となったが、今年再び6位(4.6%)に入った。コンビニチェーン「CU」を展開するBGFリテール(2.4%)は昨年46位から今年10位入りを果たした。