ここ最近のデフォルト危機に備えるためか、中国人民銀行が金融システムに1.5兆円を緊急注入したことが分かった。リーマンショックにはならないとか言ってる水面下では足をバタバタさせている。だがその努力も空しくズブズブと沈んでいくだろう。
中国人民銀、1.5兆円の短期資金供給-恒大危機が市場揺るがす中で
9/17(金) 14:37配信 Bloomberg
(ブルームバーグ): 中国人民銀行(中央銀行)は17日、金融システムへの短期資金供給を増やした。四半期末の季節的な資金ニーズや不動産開発大手、中国恒大集団の債務危機を巡る懸念による市場の緊張を和らげることを目指しているようだ。
人民銀はこの日、7日物と14日物リバースレポでそれぞれ500億元(約8500億円)を供給。満期到来分の100億元を除き、今年2月以来の規模となる差し引き900億元(約1兆5000億円)を銀行システムに提供した。日次ベースで供給額が100億元を超えるのは今月初めて。
中国恒大が直面する危機によって、国内不動産やクレジット市場の状況を巡る懸念が広がっている。さらに、規制当局による四半期末の検査に備えて銀行の貸し出し意欲が下がる中で、季節的な資金需要も高まっている。10月初めの国慶節(建国記念日)連休前に流動性も引き締まる傾向にある。
ロイヤル・バンク・オブ・カナダのアジア為替戦略責任者、アルビン・タン氏は、「中国恒大を巡る状況や不動産市場全般への余波による中国景気への直接的な影響は、規制面の締め付けのいずれよりもはるかに大きいと言える」と指摘。「人民銀が短期金融市場への影響を抑え込むために行動を起こしつつあることに驚きはない」と述べた。
今回の資金供給増額にもかかわらず、7日物レポ金利は12ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の2.39%と、今年7月以来の高水準を付けた。
原題:China Boosts Cash Addition to Soothe Nerves Amid Evergrande Saga(抜粋)
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信用不安にまで繋がりかねない事態に
黒井中国が最も恐れるのはクレジット市場への波及だと思われる。もはや問題は不動産市場だけに収まらず、最悪シナリオとなる金融市場のシステミックリスクが表面化してしまう。そうなれば中国人のみならず外資もパニック売りを始めるかもしれない。その中にはクレディスイスやUBS、ブラックロックだけではなく日本のGPIFも含まれている。
黒井9月20日のデフォルトは管理されたものになるとしても、それで問題が終わるはずもなく第2第3の恒大が噴出し始めるのは目に見えている。そうなれば金融市場全体が焼け野原になるのは時間の問題だ。中国が食うに困って海外送金を全面停止させたりすればいよいよ破滅の時が近い。中国人の海外資産もすべて凍結され戦争へと突入するだろう。