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午前8時半ごろ、大学入学共通テストが行われている東京大学弥生キャンパス(文京区)前の路上で、受験生ら3人が、男に刺された。刺されたのは、都内在住の72歳の男性、千葉県の男子高校生(18)、千葉県の女子高生(18)で、いずれも刃物で背中を刺された。
72歳の男性が刺された後、近くの交番に助けを求めたという。男子高校生は重傷の模様。女子高生は軽傷だが、70歳の男性は救急搬送後に容態が急変。現在、手術が行われているという。試験は予定通り行われている。
刺したのは17歳の高校生の男子生徒で、その場で身柄を確保され、殺人未遂の現行犯で逮捕された。逮捕されたのは、名古屋市在住の私立高校2年生で、受験生ではなく、被害者と面識はないという。いつ上京してきたか分かっていないが、犯行時、詰め襟の学生服を着ていた。凶器は、刃渡り15センチの刃物で、自宅から持ってきたという。
調べに対して逮捕された高校生は、「東京大学前で歩いていた3人を持っていた刃物で刺しました」などと容疑を認めている。また動機については「勉強がうまくいかなくて、事件を起こして死のうと思った」などと話している。
一方、逮捕された高校生は「犯行前に、付近に火を付けた」などと供述。東京メトロによると、午前8時半ごろ、南北線東大前駅の改札付近で、爆竹のようなものがまかれて火が出たという。すぐに消し止められて大事には至らなかった。警視庁は、逮捕された高校生が、地下鉄構内で爆竹をまいたとみて調べている。
社会部