「不正は当たり前」”不正車検の闇” 現役整備士たちが告白


摘発店舗の現役整備士らが告白 「不正は当たり前で感覚が・・・」

「不正は当たり前」"不正車検の闇” 現役整備士たちが告白

現役整備士5人(うち3人は摘発店舗で勤務経験有)

「不正車検」の実態についてカメラの前で語った。

Q.「不正を見たり聞いたりしたことある方は
   手を挙げてください」(記者)

5人全員が手を挙げた。

5人はそれぞれの店舗で
「長年、不正車検が行われていた」と明かす。

「多分、真実全部暴いていこうと思ったら、
 多くの会社だったり、
 店舗が摘発されるんじゃないかなと思います」(整備士A)

「入社した頃から“当たり前”だったので
 不正の感覚が薄くなっていた」(整備士B)

 “当たり前”に行われていたという不正車検。そのワケは…

“スピード車検”「どう考えてもこなせない」

「不正は当たり前」"不正車検の闇” 現役整備士たちが告白

スピード車検の流れ(不正車検と無関係の整備工場)

「45分車検」とは、トヨタ系列のディーラーが
かつてウリにしていた、
最短45分の「スピード車検」のこと。

今回の不正車検問題とは全く関係のない、
自動車整備工場で「スピード車検」の
正しい流れを見せてもらった。

まず、整備士が
ブレーキオイル交換にバッテリー点検など
法律で定められた
56の項目を点検・整備する。

さらに、国の「検査」を代行する形で
「みなし公務員」の検査員が「検査」を行う。

スピードメーターのチェックに
排気ガスの成分を調べる検査など
チェック欄は60以上もある。
小型車1台の車検にかかった時間は
1時間ほどだった。

車検は
「ディーラー」や「整備工場」にとって
大きな収入源の1つ。
不正に手を染めた整備士たちは
多くの店舗で毎月厳しいノルマが
課せられていると話す。
特に近年、人気の“スピード車検”が
現場にとっては大きな負担となっていたのだ。

「管理職の立場としては、
 ノルマの数字ありきなんで、
 そのしわ寄せが僕らのところに来る」(整備士C)

「本当はしちゃいけないこととわかっていても
 お客さんがとか言われちゃうとこっちも…」(整備士D)



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