
女子SPで演技するカミラ・ワリエワ
フィギュアスケート元世界女王の安藤美姫さんが16日放送の日本テレビ系「スッキリ」(月~金曜・午前8時)に生出演。15日に行われた北京五輪フィギュアスケート女子ショートプログラム(SP)で、ドーピング陽性が発覚したものの出場が認められたロシア・オリンピック委員会(ROC)の15歳のカミラ・ワリエワが首位発進したことにコメントした。
ワリエワはSP冒頭の両手を上げたトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)でステップアウトしたが、82・16点をマーク。演技後は涙を流し、取材対応しなかった。
安藤さんは「アスリートとしてドーピングというのは許されないところがある」とした上で、祖父の薬が陽性の原因だとするワリエワ側の主張に「ケアレスミスかなというのはありますけど、彼女の精神面を考えると、問題視するだけではなくて、どうしてそうなったのか、どうしていけば彼女の精神面を支えてあげれるか。今後が心配。選手として体も心配なんですけど、精神的にどうなるか」と見解を語った。
一方でドーピングによって「持久力の面ではプラスに動くこともあるかもしれません。でも技術面には全く関係ないと思っている」とし、「ジャンプの技術はワリエワ選手の実力だと思いますし、小さい頃から努力してきた形が今の技術面になっていると思います」とした。
また、日本アンチ・ドーピング機構(JADA)のアスリート委員を務める元競泳日本代表の松田丈志氏も「クリスマスに祖父と同じワイングラスで飲み物を飲んだことで心臓の薬が混入した」というワリエワ側の説明が「一時的に問題をそらそうとしてるように見えてしまうんですよね」と指摘し、「グラスを使っただけで出るのかなという疑問は僕の中にもありますね」と話していた。
報知新聞社