
航空自衛隊小松基地所属のF15墜落事故で、現場周辺の海中から見つかったフライトレコーダー(空自提供)
航空自衛隊小松基地所属のF15戦闘機が墜落し、搭乗員2人が死亡した事故で、空自は25日、現場近くの海中からフライトレコーダー(飛行記録装置)を回収したと発表した。
事故原因の解明につながる可能性があり、解析できるか調べている。
空自によると、レコーダーは25日午後0時40分ごろ、海中を捜索していた民間サルベージ船が発見し、引き揚げた。高度や速度、エンジン出力などのデータが記録されている可能性があり、外部機関に解析を依頼した。データが得られれば防衛省の事故調査委員会が詳しく調べる。
レコーダーは海底に沈んでいた垂直尾翼の近くで発見された。本来は垂直尾翼の下にあるが分離していた。位置を伝える発信器も別の場所で見つかっており、墜落時の衝撃でばらばらになったとみられる。レコーダー自体に大きな損傷は見られないという。
空自はエンジン2基も回収。操縦中の会話を記録するボイスレコーダーなどの発見を急ぐ。
事故は1月31日午後5時半ごろ発生。F15が夜間訓練で離陸した直後に日本海に墜落し、乗っていた田中公司1等空佐(52)と植田竜生1等空尉(33)が死亡した。