プーチン大統領を止めるには「暗殺するしかない」 米上院共和党議員の投稿に身内からも批判の声


プーチン大統領を止めるには「暗殺するしかない」 米上院共和党議員の投稿に身内からも批判の声

プーチン大統領(2018年6月14日撮影)

【写真】2005年12月、井上康生氏と柔道のけいこをするプーチン大統領

グラム氏は、紀元前44年のローマでジュリアス・シーザーを暗殺した政治家マーカス・ジュニウス・ブルータスと第2次世界大戦中にナチス・ドイツを率いた独裁者ヒトラーを暗殺し損ねたことで知られるクラウス・フォン・シュタウフェンベルク大佐の名前を引用し、「ロシアにブルータスはいるか? ロシア軍にはシュタウフェンベルクより成功できる人がいるか? 終わらせる唯一の方法は、ロシアの誰かがこの男(プーチン大統領)を殺すことだ」とツイート。自国と世界のために多大なる貢献ができると持論を展開した。

その後も、最初の投稿に補足する形で「これを解決できるのはロシア国民だけだ。言うのは簡単だが、するのは難しい。残りの人生を暗躍の中で生きたくなければ、ひどい貧困の中で他の国から孤立したくなければ、誰かが立ち上がる必要がある」と投稿している。

30年あまりに渡って米空軍に所属していたグラム氏は、軍事や外交政策に大きな影響力を持つことで知られ、米FOXテレビに出演した際にも同様の考え方を示していた。

グラム氏の投稿は「危険で無責任」と民主党議員のみならず身内の共和党内からも批判の声が噴出している。テッド・クルーズ上院議員は「非常に悪い考えだ」と反発し、ロシア産石油・天然ガスの輸入を制限するなど大規模な経済制裁やウクライナに軍事援助を提供すべきだが、国家元首の暗殺を要求すべきではないとコメントしている。

また、ロシアのアントノフ駐米大使も「容認できない、非道な発言」と声明を出し、抗議している。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)



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