
深浦康市九段が作った「ゾウ」の絵入りせんべい
トップクラスの棋士の中でも、頭一つ抜けた強さを示し始めている将棋の藤井聡太竜王(王位、叡王、王将、棋聖、19)。トップ棋士たちとの対局ばかりが続く中でも、2021年度の勝率は8割を超え、タイトルも五冠まで増加。タイトル戦で注文した食事、おやつがたちまち売り切れ続出になるなど、大きな経済効果まで生み出している。もはやどんなことでも話題になる藤井竜王だが、まさかのところでファンの爆笑を誘ったのが「ゾウさんに見えるバッグ」だ。このエピソードを生んだ深浦康市九段(50)と武富礼衣女流初段(22)の2人が、久々に共演を果たし、またも大きな笑いを巻き起こした。
【動画】深浦康市九段の「ゾウ」の絵に大笑いする武富礼衣女流初段
3月6日に行われた棋王戦五番勝負の第3局。対局が行われた新潟からABEMAの中継番組に出演した深浦九段は、現地にある「新潟せんべい王国」で焼いた大きなハート型せんべいを手に、スタジオにいた武富女流初段とやり取りを始めた。
武富女流初段 え、ちょっと…(笑)
深浦九段 せんべい王国という場所に行ってきました。せんべいに絵付けができるんです。私はゾウの絵を描きました。題名が「ABEMAの思い出」です。
武富女流初段 何か思い出があったんですか?
深浦九段 武富さん、思い出しませんか?
武富女流初段 また、この絵がツボなんですけど(笑)
ここで深浦九段は、将棋ファンを爆笑させた「ゾウさんが見えるバッグ」について、知らないファンのために説明を始めた。
深浦九段 なぜゾウを描いたかと言いますと、藤井聡太さんと丸山忠久(九段)さんの竜王戦の対局で、藤井さんのバッグがゾウに見えたんです。それを視聴者の方に申し上げたところ、武富さんがツボに入ってしまって。私の中で強烈に覚えていました。
それは2020年7月のこと。当時まだ棋聖の一冠のみだった藤井竜王が、竜王挑戦に向けて丸山九段と竜王戦決勝トーナメントで戦っていた時のことだった。千日手があり指し直しとなった一局も夜遅くなったところ、深浦九段が藤井竜王の背中側に置かれていたグレーのバッグが、絶妙にゾウの顔に見えると指摘したところ、武富女流初段が「せんせぃ…待ってください。やめてくださぃ…」「(ゾウに)見えますっ!見えますけど、そこに目が行く先生がすごいです」と、完全にツボに入ってしまい腹筋崩壊状態、笑いすぎて息も絶え絶えになるという事態になった。深浦九段は、これを「ABEMAの思い出」として、“再現”したわけだ。
武富女流初段 なんで、そんなにゾウのクオリティが高いんですか!(笑)
深浦九段 ゾウは何回か描いてますので。出来具合、どうですか。
武富女流初段 お上手でびっくりしました(笑)
このやり取りで、あの日の思い出が蘇ったファンも多かった模様で「藤井聡太のゾウさんに腹筋崩壊」「ああ、あの時のw」「思い出した!」という声もあり、また深浦九段のコメントに対して「どのタイミングでゾウ描くのよ」「ゾウを描く機会普通ないだろwww」とツッコミも飛んでいた。
なお、武富女流初段は、深浦九段とのやり取りを終えた後、解説の広瀬章人八段(35)と振り返り「思ったよりも、おせんべいが大きかったですね。すごい絵でしたね。また危なかったです。第2弾のツボに入るところでした(笑)。深浦先生と(中継が)つながると聞いて、構えていました。腹筋が崩壊しないように、今気をつけてました」と、なんとか堪えたと語っていた。
(ABEMA/将棋チャンネルより)