
提供:ウェザーニュース
今日3月8日(火)夕方、パプアニューギニアのマナム火山で噴火が発生しました。衛星からの観測では、噴煙は海抜高度1万5000m以上に到達しているものとみられます。
19時50分に気象庁は臨時の情報を発表し、1月のトンガの火山噴火時のような津波が発生しないか監視するとしています。
マナム火山は1974年以降たびたび規模の大きな噴火を起こしていて、近年も活発な火山活動を続けています。噴煙の高さのみで噴火の規模は比較できないものの、昨年10月にも今回と同程度まで噴煙を上げる噴火を起こしています。また、2015年7月には噴煙を高度2万メートル近くまで上げる噴火を起こし、噴石での人的被害が生じていました。
噴煙の状況次第では航空機に影響も
噴火により多量の火山灰が大気中に放出されると、それを吸い込んだ飛行機のエンジンが停止したり、操縦席の窓ガラスに傷が付いて見通しが利かなくなるなど、航空機の運航へ重大な影響を及ぼすおそれがあります。
今後の火山灰の状況次第では、パプアニューギニアを発着する旅客機をはじめ、付近を通過する国際線の航空便の経路変更などで、遅延等の影響が生じる可能性があります。
噴火による潮位変化の可能性は気象庁が調査中
今年1月にトンガの火山フンガトンガ=フンガハアパイで大規模な噴火が発生した際には、通常とは異なる津波が発生して、日本にも津波が到達しました。
今回のマナム火山の噴火により津波が発生するかどうかはわかりませんが、気象庁が潮位変化を監視する旨の発表を行いました。
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