橋下徹氏
21日放送のフジテレビ系「めざまし8(エイト)」(月~金曜・午前8時)では、冒頭でロシア軍のウクライナ侵攻を特集した。
この日の番組では、ロシア側がいつでも核爆弾を打ち込める極超音速弾道ミサイル「キンジャール」の使用もちらつかせていることを報道。
この点について、コメンテーターとして出演の元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏は「ウクライナはウクライナの主権のもとでやっていることですから、僕らがとやかく言うことでないと言われれば、それまでなんですが、我が国・日本に置き換えて考えた時に日本でもこうした武力衝突はあり得ると僕は思ってますから」と、まず発言。
「その時に停戦交渉を有利にするために戦うというところをどこまで認めるのかということを日本国民も考えないといけないと思います。有利になるために一般市民の現実の命がどんどん失われるわけですから。交渉を有利にするために一般市民の被害がどんどん拡大してもいいんだというのは僕は賛成できない」と続けると、「いろいろな考え方があるから、命をかけて守るものはそれぞれの国民によって違うのでね。悔しいけど、一般市民の被害がここまで拡大したら譲歩しないといけないんだというの(線引き)を日本国民も今から議論しないと」と発言。
「僕が危機(感)を覚えているのは今の日本の戦争指導者になるような国会議員とか周りの専門家はある意味、一般市民の犠牲がかなり拡大しても交渉上、有利になるためなら戦うべきだという考え方だと僕は感じているので。どこまで一般市民の被害を許容するのか、どこまでというのは決めないといけないと思います」と話した上で「極超音速弾道ミサイルの話にしろ、西側のミサイル対策に対しての話で、もうエスカレーション状態に入ってます。戦術核の利用もあり得るという前提で、もう政治的妥結の局面だと思います」と結論づけていた。
報知新聞社