「彼女と別れたくなかった」男が突然・・・
FNNプライムオンライン
今月20日、東京・西東京市の自宅マンションで、元交際相手の20代女性を、手錠などを使って監禁したうえで、性的な暴行に及んだ疑いで、22歳の会社員の男が警視庁田無警察署に逮捕された。
【画像】送検される菊池優容疑者は、時折、カメラを意識する仕草を見せた(画像17枚)
「彼女と別れたくなかった」菊地優容疑者(22)は犯行の動機をこう話し、容疑を認めているという。菊地容疑者は、被害者の女性とSNSを通じて知り合い交際に発展したそうだ。しかし、その後、菊地容疑者による暴力が原因で”別れた”という。
そうして一度は距離を置いたはずの2人だったが、今月16日、菊地容疑者は自宅マンションを訪れていた女性と口論となった末に、女性を突き飛ばし倒れたところで、持っていた手錠を両手にかけた。さらにガムテープなどで両手足を縛り、拘束したうえで目や口を塞いだという。
手錠で監禁・暴行 3日間の犯行
女性が、なぜ菊地容疑者の部屋を訪れていたのか、その理由は明らかになっていない。菊地容疑者は「外出しないよう両手に手錠をかけた」などと話していて、あらかじめ手錠などを用意していたとみられていて、そもそも女性を拘束する目的で呼び出した可能性が十分に考えられる。
さらに菊地容疑者は、身動きができなくなった女性の衣服を脱がせ裸にすると、その様子を写真に撮り、その後、性的な暴行・わいせつな行為に及んだという。
菊地容疑者の女性に対する監禁や性的な暴行は、この日から18日までの3日間にも及び、その後ようやく監禁を解かれ、女性は短時間だけ外出を許されたそうだ。18日夕方、女性は、データをほとんど消去された自分のスマホを手に外へ出ると、友人に助けを求めた。
監禁・暴行で被害女性を”支配”か
「友人が男性とトラブルになって、部屋から出してくれない」との110番通報を受けた警察官が菊地容疑者のマンションに駆けつけると、室内には菊地容疑者が1人でいたという。特に抵抗することもなく、おとなしく警察官の指示に従う菊池容疑者。
そんな中、被害者の女性が、部屋に戻ってきたというのだ。そのまま逃げることもできたにもかかわらず、なぜ戻ってきたのか?捜査関係者は「監禁や暴行による拘束は、精神的にも相当な恐怖だったのだろう」と話し、女性から正常な判断能力を奪っていた可能性を指摘している。
「別れたくなかった」と女性との復縁を望んでおきながら、菊地容疑者がとった行動の数々は、理解に苦しむもので極めて身勝手だと言えよう。田無署が、今後、詳しい動機などを追及する方針だ。
(フジテレビ社会部・警視庁担当 福井慶仁)
社会部,福井 慶仁