電車内タバコ”逆ギレ”男 取り調べでも「悪態」
FNNプライムオンライン
「あんま人をバカにしたしゃべり方すんなよ」「ほんまに次こそ暴れ回すぞ」「俺暴れる時、マジで暴れるぞ」「俺、電車の中でも暴れる奴だから」今年2月1日の昼過ぎ、宇都宮地検栃木支部の検察官室。宮本一馬被告(28)は、副検事に向かって、こう怒鳴りちらしたという。
【画像】マジ暴れる、シバき回すぜ」 電車でタバコ注意され“逆ギレ”男 検事にも信じられない「悪態」(画像5枚)
取材などによると、宮本被告は、1月23日に、栃木県・下野市を走行中のJR宇都宮線の車内で起きた傷害事件で逮捕されていた。当時、宮本被告は、車内の優先席に寝そべり、加熱式たばこを吸っていたという。それを見かねた17歳の男子高校生が注意。
ところが、宮本被告は、突然、男子高校生の胸ぐらをつかみ平手打ち。そして「クソガキ。土下座せえや、早く。謝れや、頭下げろや、謝れや」などと迫って、土下座をさせたという。その上で、頭を踏みつけ、顔を蹴るなどしたとのこと。
被害者の男子高校生は全治6カ月
さらに暴行は続いた。電車が自治医大駅に到着した後も、宮本被告は、ホーム上で、男子高校生の腹を複数回蹴り、顔を殴るなどしたとされる。男子高校生は、ぜんそくの持病があったため、「たばこをやめてくれませんか」と頼んだところ、宮本被告が逆ギレしたという。
被害者の高校生は、全治6カ月の重傷。宮本被告は傷害の疑いで逮捕された。警察の取り調べに対して、宮本被告は、当時「向こうが先に手を出した。やられたので正当防衛だ」と供述。この事件の捜査で、副検事から取り調べを受けた際、冒頭の”悪態”が始まったという。
取り調べの可視化に伴い、検察官室にはカメラが設置され、宮本被告と副検事のやり取りは録音録画されていた。しかし、そんなことにはお構いなく、宮本被告は「カメラ関係あるかい」「ほんま、ここ乗り上げてボコボコにするぞ」と脅迫。
繰り返される「悪態」 全て”録音録画”
また「犯罪する奴、どこでも犯罪すんねん、分かってんのか」「俺、むかついたら普通にシバき回すぜ」と脅した他、「気をつけろよって言ってんねん、しゃべり方な」「女には手上げへんけど、男には手上げるからな」などと”語気鋭く”迫ったという。
すでに述べた通り、これらの”悪態”は、全てカメラに収められていた。証拠としては十分。宮本被告は、今月8日、男子高校生に対する傷害罪・強要罪とともに、副検事に対する公務執行妨害罪でも起訴されたのだった。
社会部