秋の園遊会での雅子さまの装い、スタイリストが分析する「遊び心」と気品

2025年10月28日、東京・元赤坂の赤坂御苑にて、天皇皇后両陛下主催の秋の園遊会が開催されました。この恒例行事では、皇后雅子さまをはじめとする女性皇族方のお召し物に常に高い注目が集まります。特に今回、雅子さまが選ばれた装いには「遊び心が見られる」と人気スタイリストの角佑宇子さんが指摘し、ファッションを楽しまれる皇后の姿勢が垣間見えたと評価されています。

麗らかな秋空の下、皇族方が集う園遊会

園遊会当日の東京は、10月の記録的な日照時間の少なさを払拭するような快晴に恵まれました。秋晴れの清々しい空の下、赤坂御苑の三笠山には天皇陛下と皇后雅子さまがお立ちになり、秋篠宮ご夫妻、愛子さま、佳子さま、常陸宮妃華子さま、寛仁親王妃信子さま、三笠宮家の彬子さま、瑤子さま、高円宮妃久子さま、承子さまの順で並ばれました。色づき始めた赤坂御苑の秋草に映えるよう、女性皇族方それぞれが色鮮やかなお召し物を着用され、会場に華やかさを添えていました。紀子さまは青緑、愛子さまは深い赤色、佳子さまは朱色に近い赤、華子さまは淡いピンク、信子さまは落ち着いた緑色、彬子さまはオフホワイト、瑤子さまは深緑、久子さまは明るい緑色、承子さまは明るいピンク色と、多様な色彩が場を彩りました。

雅子さまの淡い水色の装い、気品と輝きを放つ

その中で、皇后雅子さまがお召しになったのは、日差しの加減で淡い水色にも見える上品なセットアップでした。他の女性皇族方が選ばれた深みのある色合いの装いとは対照的に、雅子さまの淡い水色は光をまとうかのように一層輝きを放ち、皇后としての揺るぎない気品にあふれていました。この優美な色合いと洗練されたデザインは、多くの人々の目を惹きつけ、その存在感を際立たせていました。

秋の園遊会に出席された皇后雅子さま。淡い水色のセットアップから皇后としての気品が輝いています。秋の園遊会に出席された皇后雅子さま。淡い水色のセットアップから皇后としての気品が輝いています。

スタイリストが指摘する雅子さまの「遊び心」とは

服装心理やファッション分析に定評のあるスタイリストの角佑宇子さんは、今回の雅子さまの装いについて「最近は“無難”な服装を選ばれることが多いようにお見受けしていましたが、今回は“遊び心”が随所に見られました。ファッションを楽しまれていらっしゃったのでしょう」と語っています。特に注目されたのは、ジャケットの前の合わせのボタンが、身体の中心からわずかにずれた位置にある点です。これは従来のフォーマルな装いには見られない斬新なディテールであり、角さんは「細部に“遊び心”が散りばめられている」と分析しています。雅子さまがご自身のスタイルを確立し、ファッションを通じて個性を表現することを楽しんでいらっしゃる姿勢が、こうした細やかな部分に表れていると言えるでしょう。

今回の秋の園遊会における雅子さまの装いは、単なる美しい衣服としてだけでなく、皇后としての品格と、ファッションを楽しむという個人的な「遊び心」が融合したものでした。専門家の分析が示すように、雅子さまはご自身のファッションを通じてメッセージを発し、公務に臨む姿勢の中にも人間らしい魅力を垣間見せています。これは、国民にとって皇室をより身近に感じさせる、心温まる一面と言えるでしょう。

出典:Yahoo!ニュース