旦過市場火災 出火元は隣接する飲食店内部とほぼ特定


旦過市場火災 出火元は隣接する飲食店内部とほぼ特定

旦過市場一帯の火災現場を調べる北九州市消防局の消防隊員ら=同市小倉北区で2022年4月21日午前11時4分、林大樹撮影

【旦過市場火災 焼け落ちた現場】

 新旦過横丁は「北九州の台所」として親しまれてきた旦過市場の北側入り口近くにあり、狭い通路沿いに居酒屋やバーなど約30の店が軒を連ねていた。ただ、出火当時は多くの店舗が閉店しており、営業中だったのは火元とみられる飲食店など一部の店のみだった可能性があることも、関係者への取材で判明した。

 これらの店舗は同じトタン屋根で連なり、長屋のような構造になっていた。市場関係者は「屋根は老朽化の度に、新しいトタンを上から重ねるようにして張っていた」と話す。今回の火災では市場内の狭い通路に阻まれ、内部からの消火活動が困難だったため、消防は高い位置からの放水を試みた。しかし、この多重構造になったトタン屋根に遮られ、消火に時間がかかったとみられている。

 火災は19日午前2時40分ごろに出火したとみられ、市場一帯の飲食店など40店超を焼いた。焼損面積は約1600平方メートルに及ぶとみて、県警や市消防局が調べている。【林大樹、佐藤緑平】



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