3日午後6時35分ごろ、福岡市中央区天神の商業施設から「地下3階の機械室から煙が出ている」と119番があった。市消防局によると、商業施設「ソラリアプラザ」の地下3階にある電気設備の変圧器がこげていた。ソラリアプラザのほか、周辺の天神地下街や福岡三越などで停電が発生しており、消防や警察が関連を調べている。市消防局によると、けが人の情報は入っていない。
天神地下街は「てんちか」と呼ばれ、南北約590メートル、東西約46メートルに約150店が並ぶ。市地下鉄天神駅や天神南駅とも直結し、多くの市民が利用している。天神地下街によると、電源が停止して非常用電源のみになったため、全てのテナントを臨時休業した。
地下街の雑貨店に勤務する女性店員(30)は「突然明かりがチカチカし始め、全体が一気に消えた。『停電したのでテナントを閉めて、お客さんを地上に上げるように』と館内放送でアナウンスがあり、店を閉めた。パニックにはなっていないが、驚いた」と話した。
福岡三越は一部フロアが停電し、エレベーターとエスカレーターが停止したため、午後7時過ぎから臨時休業。ソラリアプラザに入る「ソラリア西鉄ホテル福岡」は停電のため、近くの「西鉄グランドホテル」へと宿泊客の避難を進めた。【志村一也、竹林静】