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北海道知床半島沖で遭難した観光船の捜索で、魚群探知機に船体らしき反応があったと通報があった。一方、運航に至った経緯などについて、4月28日に観光船の社長が直接家族に説明する見通しであることが分かった。
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魚群探知機に船体らしき反応
北海道で知床遊覧船「KAZU I(カズワン)」が消息を絶って4日目。捜索に当たっていた地元の漁師から魚群探知機に船体の可能性のある反応があったとの通報があった。
海上保安庁などによると、反応があったのは「KAZU I」からの連絡が途絶えた、知床半島のカシュニの滝付近。26日午前、漁船から水深30m付近で「それなりの大きさのものの反応がある」などという連絡が入った。
現場海域では、海上保安部の潜水士4人が調査を開始。しかし、天候の悪化で手掛かりを得られないまま潜水調査は中止された。
木村拓也アナウンサー:
目の前に船が見えます。地元の漁師が捜索活動のために出している船だと思われます。今日の捜索活動を終えて、続々と港に戻っているのでしょうか。
午後2時すぎには、付近で捜索にあたっていた漁船なども斜里町のウトロ漁港に戻った。
魚群探知機が反応した船の近くにいた「みくに丸」船長:
魚群探知機でであまり見慣れないようなものが見えるから、船じゃないかということで本部に連絡した。船っぽい形をしているくらいだから。タコ岩の沖、深さ30mくらい。
15人不明…捜索続く
乗客乗員26人を乗せたまま、浸水後に消息を絶った「KAZU I」。これまでに3歳の女の子を含む11人が発見され、全員の死亡が確認された。残る15人の発見に向け、連日地元の漁船や観光船10隻以上100人態勢での捜索が続いている。ウトロ漁協の組合長は、「早く見つけてあげたいと思う。きょうは沿岸を探せってことで、少しでも手がかりがあれば…」と話した。
26日は漁師らが沿岸から上陸して、ヒグマの生息地のため爆竹などで警戒しながら岩場などの捜索に当たったものの、不明者は見つからなかった。
捜索にあたった「栄宝丸」の乗組員:
救命胴衣が5つかな。リュックが2つ、靴が1つ。靴は女性用だと思う。一人でもあげてあげたいというのが本当の気持ちです。