知床海底120mで観光船「KAZU 1」発見 「1億円かかる」引き揚げ費用、原則運航会社が負担

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知床海底120mで観光船「KAZU 1」発見 「1億円かかる」引き揚げ費用、原則運航会社が負担

海上自衛隊掃海艇いずしまが撮影した北海道・知床半島沖で沈没した観光船「KAZU 1」(ロイター)

 カズワンの引き揚げには、多くのリスクと費用がかかり、現実的には厳しい状況だ。船舶の処分などに詳しい信太商店の信太裕介社長は、「天候が変わりやすく波の動きも速い。季節的にすぐに作業をすることは難しい」とした上で「300トン級のクレーン船や支援する船、作業員、ダイバーの手配が必要になる。順調に進んだとして、1億円はかかるだろう」と述べた。今回の引き揚げにかかる費用は、原則的には運航会社「知床遊覧船」が負担することになる。国土交通省は、桂田社長が「可能な限り対応したい」と話したと明らかにした。

 今後の作業については「潜水士が船のエンジン部分をワイヤで巻いてクレーン船で引き揚げるが、難易度は高い。引き揚げの際に重さで船体が破損する可能性もあり、慎重な作業が求められる」と指摘した。

報知新聞社

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