「もうこれ以上は体が持ちません」官僚が次々に辞めていく…ブラック霞が関は変われるか 人事院トップによる異色のチーム「人人若手」が抜本改革プランをまとめるまで

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「もうこれ以上は体が持ちません」官僚が次々に辞めていく…ブラック霞が関は変われるか 人事院トップによる異色のチーム「人人若手」が抜本改革プランをまとめるまで

人事院の川本裕子総裁(奥)と議論する若手官僚検討チームのメンバー=3月11日、東京・永田町

 内閣人事局と人事院が合同でつくる「未来の公務を考える若手チーム」が4月下旬、霞が関の働き方の抜本改革を迫る提言を発表した。私生活を犠牲にして働く「24時間戦士」が前提となっている職場環境を改め、硬直化した「年功序列」にメスを入れるよう求める抜本的な内容だ。提言作成に先立ち、離職した元官僚たちへの聞き取り調査を実施。すると「表向きは言えなかった」という職場への不満が次々に吐露された。

 チームは30代前半中心の男女8人。人事院トップが設置した「公認」組織という異色の成り立ちを持つ。上層部に「もの申す」ようにあえて若手に促したトップの狙いは何か。そして若手の叫びは、霞が関の風土を一新する起爆剤となるか。(共同通信=伊藤元輝)

「もうこれ以上は体が持ちません」官僚が次々に辞めていく…ブラック霞が関は変われるか 人事院トップによる異色のチーム「人人若手」が抜本改革プランをまとめるまで

(写真:47NEWS)

 

 チームのメンバーで人事院の井上ちかさん(37)は3年半前、霞が関のある繁忙職場に出向して驚いた。人事院の前任職場とは異なり、答弁準備などのいわゆる「国会対応」をはじめとした膨大な業務に追われ、多忙を極める毎日だった。

 井上さん自身は子育てを理由に午後8時半ごろに「早退」することを許されたが、ほかの同僚は職場から終電に駆け込むのが日常だった。「もうこれ以上は持ちません」。そう言い残して去ってゆく上司の背中を見送った。直属の上司が立て続けに2人も辞めて、別の班の班長も去ったのだ。任期付きで働く職員は、更新を断った。

 「うわさに聞くブラックなイメージを、それまでは肌感覚では分かっていなかった」

 井上さんが人事院からの出向者と知る同僚からは、冗談めかしてこう言われた。「この現状、人事院でどうにかならないの」。苦笑いするしかなかった。人事院に戻ってからも「同僚の嘆きを思い出し、ぐるぐると考え続けていた」。

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