ATMバックヤードで作業中、詐欺被害を察知 警備員がお手柄

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ATMバックヤードで作業中、詐欺被害を察知 警備員がお手柄

山木克則署長(左端)から感謝状を受け取った木本貴大さん(左から2人目)と枝本哲也さん(同3人目)=堺市中区の中堺署で2022年5月27日午前10時1分、榊原愛実撮影

 4月1日、堺市中区にある銀行の無人ATMコーナー。

 警備会社「東洋テック」(大阪市浪速区)の警備員、木本貴大さん(31)は、ATMに現金を補充するためバックヤードに入った。同僚の枝本哲也さん(53)と作業を始めようとしたところ、女性の話し声が聞こえるのに気づいた。

 ◇よぎった苦い経験

 モニターで様子を見ると、70代の女性が携帯電話で通話しながらATMを慣れない様子で操作していた。

 「詐欺かもしれない」。木本さんはバックヤードを飛び出し、女性のもとへ急いだ。心の中には約1年前の苦い経験があった。

 同じような場面だった。電話をしながらATMを操作する高齢者を止めようとしたが、「振り込みじゃないって言っているでしょ!」と怒鳴られた。最終的には説得できたが、既にいくらか振り込んでしまった後だった。

 「ちゅうちょしていてはまた被害が出る」。詐欺ではないかと女性に声をかけたが、相手にしてくれない。何時までに、と時間を指定されているようで女性は焦っていた。電話の向こうからは「還付金が返ってくる」などの声が漏れ聞こえてきた。

 ◇次第に納得、電話切る

 還付金詐欺と確信した木本さんは、常備していた「ATMで医療費等のお金は戻ってきません」と書かれた会社のチラシを見せながら声をかけ続けると、次第に女性も納得してくれ、電話を切って被害を免れた。

 女性からは「口座にはたくさんのお金が入っていた。助かりました」と感謝された。

 5月27日、大阪府警中堺署で山木克則署長から感謝状を受け取った木本さんは「声かけとチラシで疑問を抱いてくれたようでよかった。今後も犯罪を未然に防げるよう視野を広く持ち、社会に貢献したい」と意気込みを語った。【榊原愛実】

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