北海道11区「中川王国」の行方:保守の重鎮から新プリンスへ、激戦の衆院選

来年1月の衆院解散説が永田町で囁かれる中、高市早苗首相(64)の人気を背景に、次期総選挙への注目が高まっています。特に、全国289選挙区の中でも自民党が奪還を目指す激戦区の一つが、北海道11区(帯広市など)です。この地域は、かつて「中川王国」と称され、故・中川昭一氏の父・一郎氏の代から続く自民党保守派の重要な地盤でした。

故・中川昭一氏が築いた「中川王国」の歴史と影響

北海道11区は、長年にわたり中川家が強固な地盤を築いてきた選挙区です。保守派の論客として知られた故・中川昭一氏は、父・一郎氏からその地盤を受け継ぎ、政治の世界で大きな存在感を示しました。しかし、2009年の昭一氏の急逝後、その妻である中川郁子氏が地盤を引き継ぎ、3期にわたり衆議院議員を務めました。昨年の衆院選では落選し、比例復活も叶わず、郁子氏は次期衆院選への不出馬を表明しています。この決断により、「中川王国」は新たな局面を迎えることとなりました。

保守層から根強い人気を誇る中川昭一氏保守層から根強い人気を誇る中川昭一氏

「新プリンス」中川紘一氏の挑戦

中川家の地盤を継承すべく、故・中川昭一氏の甥にあたる中川紘一氏(35)が立候補を表明しました。オランダ生まれで東京育ちの紘一氏は、損害保険会社に勤務し、海外での勤務経験を持つことを自身の強みとしてアピールしています。若き「新プリンス」として、かつての「中川王国」の復活を目指し、自民党の威信をかけた戦いに挑みます。

現職・石川香織氏との激戦

中川紘一氏の前に立ちはだかるのは、現職の立憲民主党・石川香織氏(41)です。石川氏は、陸山会事件での有罪判決を受けて議員辞職した夫・知裕氏(今年9月に死去)に代わって出馬し、これまでに3期当選を果たしています。地元での実績と知名度を背景に、中川家からの挑戦を受ける形となり、北海道11区は再び全国的な注目を集める激戦区となることが予想されます。「週刊文春 電子版」では、この中川家の「新プリンス」と現職・石川氏の当落予測の詳細が報じられており、選挙戦の行方に大きな関心が寄せられています。

参考文献

  • 週刊文春 電子版. 「衆院選289選挙区完全予測」.
  • Yahoo!ニュース. 「《衆院選289選挙区完全予測》参政党が議席6倍増! 超激戦区に殴り込む「期日前不倫」議員、元民主党代表に挑む“神谷ガールズ”の明暗は…」.