韓国で慰安婦記念日、尹大統領のメッセージはなし 文政権と温度差


8月14日は韓国人女性が1991年に慰安婦だったことを公の場で初めて証言した日で、文在寅(ムンジェイン)前政権は国の記念日とし、2018年から政府主催の式典を開いて文前大統領が演説したり、映像メッセージを寄せたりするなどこの日を重視してきた。文氏は一方で、15年の日韓慰安婦合意を事実上ほごにしようとした。

尹政権は文政権時代に極度に悪化した日韓関係の修復を目指し、慰安婦合意を尊重する立場を強調している。これに、元慰安婦支援団体は強く反発。10日にソウルの日本大使館近くで開いた集会で「尹政権は日本政府への屈従的な姿勢で一貫している」と批判した。

尹氏は、元慰安婦に対する支援を主管する女性家族省の廃止を公約に掲げ、7月には金賢淑(キムヒョンスク)女性家族相に廃止に向けた計画案を早期に用意するよう指示。尹政権下の元慰安婦支援事業の先行きは不透明な状況だ。



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