麻生氏問責案、参院で否決 衆院も不信任案否決へ


参院本会議で自身への問責決議案が否決され一礼する麻生太郎副総理兼財務相=21日午後、国会(春名中撮影)

 主要野党が参院に提出した麻生太郎副総理兼財務相の問責決議案は21日午後の参院本会議で、与党などの反対多数で否決された。26日の今国会会期末を控え、与野党は夏の参院選をにらんだ攻防を展開している。

 麻生氏への問責案は立憲民主党、国民民主党、共産党、沖縄の風の野党4会派が提出。95歳まで生きるには夫婦で2千万円の蓄えが必要とした金融庁の審議会報告書に関し、「自ら諮問した報告書を受け取らないのは前代未聞の暴挙」と批判していた。

 麻生氏の問責案に先立ち、金子原二郎参院予算委員長(自民)の解任決議案も21日午前の参院本会議で、反対多数で否決された。同案は日本維新の会を加えた野党5会派が提出。参院規則に基づく野党の予算委員会開催要求に金子氏が応じなかったことを提出理由に挙げていた。

 野党が衆院に提出した麻生氏への不信任決議案も、同日中に衆院本会議で否決される見通し。一方、立憲民主党など野党の参院幹事長らは同日午後に会談し、安倍晋三首相に対する問責決議案の参院への提出を決定する方針だ。



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