2025年10月4日に控える自民党総裁選は、日本の政治情勢に大きな影響を与える注目のイベントです。次期首相の座を巡り、親子二代での首相を目指す小泉進次郎氏や、女性初の首相を狙う高市早苗氏など、有力候補者の名前が挙がっています。このような重要な時期に、「日本ニュース24時間」は、全国の18歳以上の女性1000人を対象に「首相になってほしい政治家」に関する独自のアンケート調査を実施しました。この調査は選択式ではなく自由回答形式で実施され、自民党議員にとどまらない幅広い“民意”を捉えることを目指しました。日本の未来を託したいと国民が願う政治家は誰なのか、その詳細なランキングと具体的な声を見ていきましょう。
政治家ランキング上位の顔ぶれ
首相になってほしい政治家ランキング:10位~7位の顔ぶれ
まず、ランキングの10位から7位までを見ていきます。ベテランから新進気鋭の政治家まで、多様な顔ぶれが並びました。
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10位 麻生太郎氏(21票)
「彼のような人に総理でいてほしい。コンサバで日本のことを慮ってくれている存命の数少ない政治家が、麻生さん!」(41歳・東京都)、「混乱している今、政治を引っ張っていけるのは麻生さんしかいないと思うから」(37歳・東京都)といった声が寄せられました。御年85歳、自民党最高顧問としてその存在感は揺るぎないものがあり、出馬は考えにくいものの、そのリーダーシップを求める声が根強いことがうかがえます。 -
9位 神谷宗幣氏(22票)
参政党代表である神谷氏は、その発言が時に波紋を呼ぶこともありますが、支持者からは「日本人が安心して暮らせる国にするための政策を、バンバンやってくれそうです」(52歳・神奈川県)、「移民を阻止してくれそうだから」(79歳・東京都)など、強い期待が寄せられています。保守的な政策や国民の安全保障に関する具体的な姿勢が評価されているようです。 -
8位 河野太郎氏(23票)
現職国会議員の中でX(旧Twitter)のフォロワー数244万人とトップを誇る河野氏は、SNS投票であれば当選も夢ではないかもしれません。「現状よりも国民の感覚に近そうな感じがしたから」(47歳・千葉県)、「無難にいろいろやってくれそう」(58歳・埼玉県)と、その発信力や柔軟な姿勢が評価されています。国民との距離の近さを感じる点が、票に繋がったと見られます。 -
7位 玉木雄一郎氏(30票)
国民民主党代表の玉木氏には、「自民党以外だとこの人しかいないのではと思う」(49歳・山梨県)という積極的な支持のほか、一部では「いつも偉そうに話しているが首相になったらどうなるのか見たい」(82歳・神奈川県)、「一度、総理になってつぶれたらいいと思います」(59歳・北海道)といった、ある種の挑戦的な、あるいは皮肉めいた期待の声も寄せられました。
首相になってほしい政治家ランキング:6位~4位の注目候補
続いて、ベスト6に食い込んだ注目すべき政治家たちの顔ぶれです。現職の地方自治体首長から、強いメッセージを発信する議員まで、多彩なリーダーたちが上位に名を連ねました。
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6位 吉村洋文氏(35票)
現職の大阪府知事である吉村氏には、大阪万博を巡る批判的な声がある一方で、その若さと実行力に票が集まりました。「決定が早いし経験も豊富」(77歳・京都府)、「実行力と発信力に優れているし、思想に偏りがなさそう」(48歳・東京都)といったコメントからは、迅速な意思決定とバランスの取れた思想が評価されていることがうかがえます。国政への進出を期待する声も多く聞かれます。 -
5位 山本太郎氏(38票)
タレント出身議員として抜群の存在感を放つ山本太郎氏がベスト5にランクインしました。「旧態依然の考え方しかできない自民党議員は全員退場。山本さんに新しい風を吹かせてほしい」(45歳・大阪府)、「実現は難しいかもしれないが、言っている内容は良い」(49歳・大阪府)といった声は、既存の政治に対する不満と、山本氏が提示する改革への期待が込められています。そのメッセージ性の強さが支持を集める要因となっています。 -
4位 石破茂氏(77票)
本アンケートが実施されたのは、石破氏の辞任表明直前でしたが、それでも上位にランクインしました。これは消去法的な、あるいは消極的な意味での支持が多いようです。「悪いことはしていない」(58歳・東京都)、「首相はころころ代わってほしくない、自民の中では妥当」(41歳・兵庫県)といった意見からは、安定感や清廉潔白さが評価され、自民党内の選択肢として堅実な支持を得ていることが示唆されます。
結論
今回の「首相になってほしい政治家」ランキングは、来る自民党総裁選を前に、国民がどのようなリーダーシップを求めているのかを浮き彫りにしました。ベテランの安定感、若手の実行力、既存政治への変革を求める声、そしてSNSでの影響力を持つ政治家まで、多岐にわたる期待が寄せられていることが明らかになりました。この結果は、有権者の多様な価値観と、政治家が今後向き合うべき課題を示唆していると言えるでしょう。