ウクライナ軍は8日、ウクライナ南部と北東部ハルキウ州で、ロシア軍に対する反撃により、700平方キロメートル以上の領土を奪還し、20以上の村を取り戻したと明らかにしました。
ウクライナ軍によりますと、ハルキウ州でロシア軍の陣地内に最大で50キロ進み、20以上の村を取り戻したということです。また、ウクライナ南部とハルキウ州の東部で、あわせて700平方キロメートル以上の領土を奪還したと明らかにしました。
ハルキウ州については、アメリカのシンクタンク「戦争研究所」が、ロシア軍が南部ヘルソン州での戦線に部隊を移動させたことで、反撃が可能になったとの見方を示していました。
こうした中、アメリカのブリンケン国務長官は8日、ウクライナの首都キーウを予告なしに訪問し、ゼレンスキー大統領と会談しました。
ブリンケン長官は、高機動ロケット砲システムHIMARSの追加の弾薬など、新たに970億円相当の兵器を供与することや、ウクライナと周辺18か国に対し、長期的な防衛力強化のために、およそ3200億円の資金援助を行う方針を伝えました。