英女王の元に急いだ王族 最期に全員は立ち会えず


英女王の元に急いだ王族 最期に全員は立ち会えず

英ロンドン中心部で、エリザベス女王の訃報を伝える画面(2022年9月8日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News

【写真】バルモラル城前に花束を手向ける人々

 英王室は午後12時32分(日本時間同20時32分)に行った発表で、女王が滞在先のスコットランド北東部バルモラル城(Balmoral Castle)で「医療監視下」にあるが、「平静を保っている」と説明。その直後、バルモラルの地所内に滞在していた王位継承者のチャールズ皇太子(Prince Charles)とカミラ夫人(Camilla, Duchess of Cornwall)が同城に到着したと発表された。

 長女のアン王女(Princess Anne)もスコットランドに滞在していたため、女王が死去する前に城に到着したとみられる。チャールズ皇太子とアン王女はいずれも、同日午後に亡くなった女王の最期に立ち会ったもようだ。

 他の王族はロンドンから駆け付けたが、間に合わなかった。チャールズ皇太子の長男で王位継承権第2位のウィリアム王子(Prince Wiliam)に加え、女王の次男アンドルー王子(Prince Andrew)、三男エドワード王子(Prince Edward)、そして女王と特に親しかったエドワード王子の妻ソフィ妃(Sophie, Countess of Wessex)は、空軍の特別機でバルモラル城近辺のアバディーン(Aberdeen)に到着。

 ウィリアム王子は自ら運転する車で80キロ離れた同城に向かったが、到着したのは午後5時すぎだった。トラス首相は午後4時半、女王が死去したとの報告を受けていた。

 一方、チャールズ皇太子の次男ヘンリー王子(Prince Harry)は、ロンドンからバルモラル城へ向かっている途中だった。ヘンリー王子の広報担当者は当初、妻のメーガン妃(Meghan, Duchess of Sussex)もスコットランドに向かうと発表していたが、実際に女王の元に向かったのは王子のみだった。王子は、王室が女王の死去を公式発表した午後6時半にはまだ飛行機で移動中で、城に到着したのはかなり後だった。

 BBCのニコラス・ウィッチェル(Nicholas Witchell)王室担当特派員は、王室の批判を繰り返してきたメーガン妃が王族に「温かく迎えられない」ことを懸念して女王の元へは向かわなかったのではないかと指摘した。【翻訳編集】 AFPBB News



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