9月12日、公表された研究によると、中国が先月発表したアフリカ諸国向け無利息融資の返済免除額は全体のわずか1.1%か、それよりも少ないとみられる。写真は中国・アフリカ協力フォーラムのビデオリンク。セネガルのダカールで昨年11月撮影(2022年 ロイター/Cooper Inveen)
[ロンドン 12日 ロイター] – 12日公表された研究によると、中国が先月発表したアフリカ諸国向け無利息融資の返済免除額は全体のわずか1.1%か、それよりも少ないとみられる。
中国外務省は8月、2021年に満期を迎えたアフリカ17カ国への融資23件の債務を免除したと発表したが、それ以上の詳細は明らかにしなかった。
米ボストン大学の研究者らがまとめた中国の国家融資に関するデータベースに基づく概算によると、債務が免除された融資は期間が10─30年で、総額最大6億1000万ドル相当。
2000年以降の融資を追跡する同データベースによると、中国国有銀行は00─12年に538億ドルの融資を約束しており、先月の債務免除分はごくわずかとなる。
研究の執筆者らは「(無利息融資の)提供と債務免除は、中国の融資慣行における重要な外交的・象徴的手段だ」と指摘した。