■“電光石火作戦”の陰にあったのは…中国製の“民間用”ドローン
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ウクライナ軍が反転攻勢を強める南部ヘルソン州。“電光石火作戦”でロシア軍の兵力や武器の集積地を攻撃。意表を突かれたロシア軍は敗走し脱走兵も増加しているという。『報道1930』では、ヘルソンの原野で作戦を実行中のウクライナ軍兵士とオンラインで結び直接話を聞くことができた。
【写真を見る】戦場のウクライナ兵に直接聞いた…“電光石火作戦”でロシア軍敗走 陰の主役は「中国製ドローン」だった【報道1930】
「橋などのインフラを破壊したことで、敵の進軍や移動を制限することができました。ドニプロ川の右岸に敵の兵器や弾薬があり、敵はドニプロ川を補給路として利用していました。ウクライナ軍は、兵器や兵士のすべての補給路をコントロール下に置いたのです。右岸で敵が占領している領土を縮小し、攻撃することで領土を少しずつ解放しています」
こう語るのはウクライナ軍の空中偵察部隊チーム長、マジャル氏。ヘルソンでウクライナ軍が攻勢を見せているのは、米国供与の高機動ロケット砲システム=ハイマースが届いたことに加え、ドローンが重要な役割を果たしているという。
マジャル氏
「見てください。ドローンを持った兵士です。私の後ろにいる兵士らは、1つのシフトで50回くらいドローンを飛ばします。ドローンは攻撃や砲撃を受けたり、ドローン妨害装置が使われることもあるので、手動で操作することが多いです。つまり、ナビゲーション、距離計や高度計を使わないで、カメラだけで操作している状態です。戦闘地では必要不可欠なスキルです」
マジャル氏は実際にドローンを飛ばしている映像を送ってくれた。
「これは中国製の民間用ドローンで、MAVIC3です。DJI社が製造しています。」
ドローンは「偵察用」「爆弾を落として戻ってくるタイプ」「自爆型」など何種類かを駆使して攻撃を行っていると明らかにした。そして、ドローンは消耗品なので質、量ともにもっと必要だと語る。
「様々なドローンはありますが、その中に、100キロも飛べるドローンや高高度ドローンがあり、ドローン妨害装置の電波が届かないので有利なのですが、このようなプロフェショナルなドローンは、非常に数が少なく不足しています」
(BS-TBS『報道1930』 9月13日放送より)
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