(CNN) ウクライナのゼレンスキー大統領はドイツメディア「ビルト」とのインタビューで、ロシアのプーチン大統領による部分的動員の発表に触れ、驚きではないと述べた。
ゼレンスキー氏は今回の発表について、ロシアが「将校や他の軍要員に問題」を抱えていることを示すものだと指摘した。
ビルトはインタビューの内容をドイツ語に翻訳し、CNNはビルトの記事を英訳した。
これによると、ゼレンスキー氏は「ロシアが士官候補生を動員したことは既に分かっている。彼らは戦えずに倒れていった。彼らは訓練も終えておらず、全員戦えない状態だ。彼らは我が国に来て死んでいる」と指摘。「プーチン氏は自らの部隊が逃げ出すのを目の当たりにしている。我が国に送り込む兵士数百万人が必要な状況だ。我が国に来た兵士の大部分が逃げ出したのを見ているからだ」とした。
さらに「プーチン氏はウクライナを血で染めたがっているが、それは自分たちの兵士の血でもある」とも述べた。
ゼレンスキー氏はプーチン氏の演説を見なかったといい、「私の好きな映像ではない」「(演説は)私にとって何も新味がなかった」とした。
ロシアの支援を受ける当局が今週予定する住民投票は「にせもの」であり、世界の政府の9割は認めないだろうとも指摘。プーチン氏が21日の演説で核兵器使用の可能性を示唆したことについては、実際に使用するとは思わないとの認識を示した。