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アルゼンチンが進めている次期戦闘機の導入候補にはJF-17、F-16、MiG-35、テジャスMK.1Aが挙げられ、空軍はF-16導入を希望しているものの諸事情でJF-17導入が最も有力視されており、中国は米国の裏庭に足場を確保する可能性が高い。
競合が次々脱落していくためJF-17をねじ込むためのディスカウントすら不要なのかもしれない
アルゼンチン政府は下院議会の質問に答える形で「空軍保有の空中給油機と互換性があり、AESAレーダー、戦術データリンク、電子戦装置を搭載する多用途戦闘機の調達に約6億8,400万ドルを費やす予定だ」と明かし、検討中の候補には中国のJF-17、米国のF-16、ロシアのMiG-35、インドのテジャスMK.1Aが含まれているらしい。
米国のディフェンスメディアはアルゼンチン軍関係者の発言を引用して「政治的にも物理的にもロシアのMiG-35を選択する可能性は非常に低く、英国が拒否権をもつ部品や技術が使用されているテジャスMK.1Aも同様だ」と報じており、テジャスMK.1Aは費用対効果に優れているものの搭載レーダーの一部に英国の技術が使用され、空中給油装置や射出座席も英国製で、これを非英国製に変更することは可能だが「高くつく」と指摘している。
アルゼンチン空軍はF-16を好んでいるものの米国政府はイスラエル製兵器の統合を拒絶しているため、アルゼンチン軍関係者は「これは英国のせいで米国政府は非常に限定された条件下でしかF-16の売却を許可しない。このような態度はJF-17調達に有利に働く=アルゼンチンの中国に接近を加速させるという意味」と述べており、英国がアルゼンチンに対する禁輸措置を守れば守るほど中国は米国の裏庭=南米に足場を確保できるという意味だ。
因みにアルゼンチンにJF-17を売却して得られる目先の利益は中国の優先事項ではなく、長期的に引き出せる政治的(主要な武器供給国としての影響力)+経済的(石油やリチウムなどの天然資源に関する利権や農作物など)利益が目的だと目されていたが、競合が次々脱落していくためJF-17をねじ込むためのディスカウントすら不要なのかもしれない。
アルゼンチンがJF-17調達を決断、中国は米国の裏庭に主要な武器供給国として足場を確保か
アルゼンチン空軍の次期戦闘機は三つ巴、インドが英国製部品を排除したテジャスMK.1Aを提案
※アイキャッチ画像の出典:Pakistan Air Force
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