(CNN) 米空軍幹部は24日までに、ロシアが肩入れする中東シリアに駐留しているロシア軍の地上や空での活動がウクライナ侵攻以降、「より攻撃的な色合いを増した」と報告した。
中東などを管轄する米中央軍の指揮下に入る米中央空軍のアレックス・グリンケウィッチ司令官(中将)が、米メリーランド州で最近開かれた空軍や宇宙軍関連の討論会で述べた。
イラクやシリアに配置される米軍は結果的に空陸で重圧の増大を受けており、「率直に言えば兵器搭載のロシア軍の航空機が米軍部隊の上空に飛来するような場所では懸念を多少抱いている」とも明かした。
米国のパイロットらは連日、これらロシア軍航空機と近い距離で接触しており、針路のけん制や誘導の飛行などの任務を遂行していると指摘。過激派「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」の掃討戦などを続けるためシリアやイラクに展開する米の地上部隊の安全確保に必要な措置とした。
同司令官は、より攻撃的になっているとするロシア軍の活動の背景要因として「シリアに現在派遣されている一部のロシア軍司令官らの性格」に言及。
別の米軍幹部が要約したように、「これらロシア軍将校の一部はウクライナであらゆる理由で作戦遂行などに失敗した」と説明。
この後、シリアへ送られたとし、「私の見方を言えば、彼らは再び名を上げ、ロシア軍内で好ましい地位を取り戻そうとしている」と主張。「彼らが成功するとは考えないが、彼らが試みているのはそういうことだ」と続けた。