米実業家イーロン・マスク氏=5月2日、ニューヨーク(AFP時事)
【キーウAFP時事】米実業家イーロン・マスク氏がツイッターで、ロシアのウクライナ侵攻終結に向けた独自の和平案を示し、ウクライナのゼレンスキー大統領らが一斉に反発する事態となっている。
マスク氏は3日、ロシアが一方的に併合宣言したウクライナ領土内で国連監視下での「住民投票」再実施などを提案。1億人を超えるフォロワーに見解を尋ねた。
これに対し、ゼレンスキー氏は自身のツイッターに「あなたはどちらのイーロン・マスクが好き? ウクライナ支援か、ロシア支援か」と皮肉を込めて書き込んだ。ポドリャク大統領府顧問も、ウクライナがクリミア半島などの領土を取り返し、ロシアが非武装化するという「より良い和平案」があると投稿した。
マスク氏はこの後、「全面戦争になればウクライナの勝利は考えにくい。ウクライナの人々のことを考えれば、和平を追求すべきだ」と主張した。ゼレンスキー氏は、プーチン氏が指導者でいる限り、ロシアとは交渉しない姿勢を鮮明にしている。