(写真:読売新聞)
【キーウ=川上大介】ウクライナ東部ルハンスク州の知事は5日、ロシアが一方的に併合したルハンスク州でウクライナ軍による「解放が始まった」と宣言し、6集落を露軍から奪還したと明らかにした。ウォロディミル・ゼレンスキー大統領は5日のビデオ演説で、南部ヘルソン州でも三つの集落を奪還したと表明した。
米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは5日、ウクライナ軍の進撃加速の要因として、東部ハルキウ州などで露軍が戦車などを放棄して敗走し、「戦車など火力での優勢を失った」との見方を示した。平地が多い東部では露軍が重火器で圧倒する局面が続いていた。
ヘルソン州の攻防に関しても、英国防省は6日、「露軍には能力の高い補充可能な兵力はほとんどいない」と指摘した。一方、露軍はイラン製の自爆型無人機を連日投入しており、5日にはキーウ周辺への攻撃に使った。