クリミア大橋、爆発後に一部通行再開とロシア当局 

[ad_1]

クリミア大橋、爆発後に一部通行再開とロシア当局 

クリミア大橋、爆発後に一部通行再開とロシア当局 

ウクライナ南部のクリミア半島とロシアを結ぶ欧州最長の大橋で8日朝に爆発があり、その一部が崩落した。ロシア当局は同日夜、通行の一部が再開したと明らかにした。ロシア当局によると、爆発で3人が死亡した。それとは別に、国際原子力機関(IAEA)のラファエル・グロッシ事務局長は同日、声明を出し、ロシア軍が占拠するウクライナ南部ザポリッジャの原子力発電所が同日未明に外部電源を失ったと明らかにした。

ロシア外務省は8日夜、ケルチ海峡にかかりクリミアとロシアをつなぐ大橋の車道部分で、車が通行しているように見える動画を公表した。

車道と並行する鉄道橋も、通行が再開した様子。

クリミアの地元当局は、部分再開した橋が使えない大型車両用に、ロシア本土とクリミア半島を結ぶフェリーの運航を開始した。

8日朝の爆発を受け、国営メディアはロシア国家反テロ委員会の声明を報道。それによると、「タマン半島側のクリミア橋の道路部分で午前6時7分、トラックが爆発し、これによってクリミア半島へ向かっていた列車の燃料タンク7基に引火した」のだという。「橋の車道部分が2カ所、部分的に崩落した」と、同委員会は説明した。

ロシア当局によると、橋の道路部分でトラックが爆発し、並行する鉄道橋で列車の燃料輸送車両に火が燃え移った。トラックの爆発で道路の一部が崩落し、近くの車両にいた3人が死亡したという。

ロシア政府のドミトリー・ペスコフ報道官によると、橋での「緊急事態」についてウラジーミル・プーチン大統領は説明を受け、事実関係の調査を政府に命じた。刑事事件としての捜査も始まっているという。

ロシアはこれまで、兵器や砲弾、部隊の人員などをウクライナへ送り込むために、この橋を使ってきた。ロシア軍の補給拠点を集中的に攻撃してきたウクライナ軍にとって、この橋は重要な標的だったとされている。

ロシアは2014年にクリミアを違法に併合した後に、橋の建設を開始。2018年にウラジーミル・プーチン大統領が自ら先導して開通した。ロシアによるクリミア併合の象徴だった。プーチン氏が自ら開通したケルチ橋が燃えている様子の重要性と象徴性は、きわめて大きい。

プーチン大統領の70歳の誕生日の翌日だったこともあり、この橋を強く憎んできたウクライナの人たちは、ソーシャルメディアに相次ぎ歓喜の声を投稿した。

ウクライナの大手銀行モノバンクは、崩落した橋の絵をデザインに使った新しい引き落としカードを発行したと発表した。

ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領の顧問、ミハイロ・ポドリヤク氏は、ツイッターに橋の道路部分が崩落した写真を投稿。トラック爆破がウクライナによるものとは直接は認めなかったものの、「クリミア、橋、始まり。違法なものはすべて破壊されなくてはならない。盗まれたものはすべてウクライナに返還されなくてはならない。ロシアに占領されたものすべてから(ロシアは)追放されなくてはならない」と書いた。

https://twitter.com/Podolyak_M/status/1578628414197485569? s=20&t=F82V2EDM–vxCRXhYJAM5g

ウクライナ国防省はツイッターで、「ミサイル巡洋艦モスクワとケルチ橋――ウクライナのクリミアにおけるロシアの力の悪名高い2つの象徴――が沈んだ。ロシアよ、次はなんだ?」と書いた。

ウクライナ政府はツイッターでわずか2語、「sick burn(きついな)」とだけ書いた。

これに対してロシア外務省は、「民間インフラの破壊に対するキエフ(ウクライナ語ではキーウ)政権による反応は、そのテロリストとしての本質を証明するものだ」と反発している。

クリミア議会のウラジーミル・コンスタンティノフ議長も、爆発について「ウクライナの野蛮人どもがその血まみれの手で、ついにクリミアの橋にまで手を伸ばした」と非難。そのうえで、「橋の破壊は深刻なものではないので、ただちに修復する」と述べた。

ケルチ海峡にかかる橋は全長19キロで、建造費37億ドル。欧州最長の橋で、ロシアのメディアは「世紀の建設」とたたえていた。ロシア政府はこれまで、陸海空からの攻撃にも耐えるものだとしていた。

橋は、ウクライナが統治する地域から160キロ以上離れている。そのため爆発物の専門家はBBCに対して、火災は砲撃が原因ではないだろうと話した。

「路面に、衝撃による破砕の跡や破片が見えないことから、空を飛んでくる武器が使われたのではないと思われる」とこの専門家は述べ、「周到に計画された下からの攻撃が原因かもしれない」と話した。

「車両用の橋と鉄道橋に爆発物がしかけてあり、暗号化されたラジオ指令で起爆したのではないかと思う」という。

クリミアでは8月にもロシアの空軍基地で爆発が起きるなど、空爆が相次いだ。これについてウクライナは9月に入ってから、攻撃は自分たちによるものだったと認めた。

■ザポリッジャ原発は外部電源喪失

その他、ウクライナやロシアでは次の展開があった――。

ロシア軍が占拠するウクライナ南部ザポリッジャの原子力発電所は8日、砲撃によって再びすべての外部電源を失った。原子炉の冷却に必要な電源を非常用のディーゼル発電機に頼っている。国際原子力機関(IAEA)のラファエル・グロッシ事務局長が明らかにした。

ロシア国防省は8日、ウクライナでの軍事作戦を統括する司令官に航空宇宙軍のセルゲイ・スロヴィキン総司令官を任命したと発表した。

ロシアのメディアは、親ロシア派が支配するウクライナ東部ドネツクで、ウクライナ軍が印刷工場を砲撃したと非難している。

(英語記事 Crimea bridge partly reopens after huge explosion – Russia / Crimean bridge: Excitement and fear in Ukraine after bridge blast)

(c) BBC News



[ad_2]

Source link