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8日、クリミア大橋で消火活動をするヘリコプター=ロイター
(写真:読売新聞)
8日、火の手と黒煙が上がるクリミア半島とロシア本土を結ぶ橋(AFP時事)
【キーウ=川上大介】8日の爆発で一部崩落が起きたロシア本土とウクライナ南部クリミア半島を結ぶ「クリミア大橋」(全長約19キロ・メートル)について、タス通信は、8日夕に車両と列車の通行が限定的に再開したと伝えた。英国防省は9日、自動車道4車線の2車線が長さ約250メートルにわたって崩落し、並行する鉄道橋も被害を受けたとし、露軍の補給に大きな影響が出ている可能性を指摘した。
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大橋はロシアが2014年に一方的に併合したクリミア半島と露本土をつなぐ唯一のルート。ウクライナ側は爆発への関与を公式には認めていないが、米紙ワシントン・ポストとニューヨーク・タイムズは8日、ウクライナ政府当局者が自国の情報機関による関与を認めたと相次いで報じた。
ウォロディミル・ゼレンスキー大統領は8日のビデオ演説で、爆発には直接言及しなかったものの、「我々の未来は快晴だ。全領土、特にクリミアに占領者のいない未来だ」と述べた。