米メディア、AUSA2022で韓国は防衛産業としての地位を示す

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米メディアは「AUSA2022で韓国は防衛産業としての地位を示した」と報じており、Hanwha Defense USAで最高経営責任者を務めるケリー氏も「韓国製装備品が米国製装備品に対抗できるのかという疑問は過去のものになった」と明かした。

韓国防衛産業が売上を伸ばす方法、複数政権にまたがるハイレベルな交渉、武器輸出を後押しする政策、兵器見本市への参加

韓国の防衛産業界は72億5,000万ドルもの記録的な売上高を昨年獲得したが、今年の売上高は150億ドルに達しており「オーストラリア、マレーシア、ノルウェー、サウジアラビアなどの取引が決まれば、年末までに売上高は200億ドル(約3兆円)に達するかもしれない」と報じる米DefenseNewsの記事には、韓国の防衛産業界に対する関係者の評価が掲載されている。

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Hanwha Defense USA ケリー最高経営責任者
ユマ試験場でK9のテストを行い相互運用性(米軍規格の弾薬)を実証したが、このテストを通じてK9の能力を米国に示すことができた思う。ウクライナとロシアの戦争が影響してK9に多くの国から関心が集まっており、アップグレードや追加購入を検討している導入国も多い。

さらにRedbackは韓国の競争力、同社と米企業の協力関係を象徴した存在で、豪州の次期歩兵戦闘車選定にはRedback、Lynx、CV90、Ajaxが提案されたが最終選考に残ったのはRedbackとLynxだ。落選したのは2社とも米企業(CV90は英BAEの製品だが売上の大部分が米国法人という理由と、非常に特殊な法的立場なので米国ではBAEを米企業として見る向きがある)だった。

米メディア、AUSA2022で韓国は防衛産業としての地位を示す

出典:Australian Army

一方で米陸軍は次期歩兵戦闘車プログラム(OMFV)の予備設計フェーズに米企業オシュコシュと共同で提案したRedbackが選ばれ、韓国製装備品が米国製装備品に対抗できるのか?という疑問は過去のものになり、ユマ試験場で互換性をテストしたのもK9の能力が米国ものを超えているからだ。

国防総省の海外製品比較試験プログラムに選定された多目的無人地上車輌「Arion-SMET」と「K9」は米国市場を開拓する同社の道を切り開くだろう。

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防衛事業庁で武器輸出米国担当を務めるキム・ヨンスン大佐
韓国はK9やK2といった陸戦に特化した装備で強い優位性を備えており、ポーランドやバルト三国などロシアと対峙する国々は数年後ではなく「今直ぐ」武器を必要している。韓国は武器を大量に製造するためのインフラが存在する。

さらに武器販売や技術移転においても韓国は米国と異なる考えを持っており、米国は武器を購入する国との技術共有に消極的だが韓国は違う。

ただ武器を売ってお終いというのは協力範囲が非常に狭く、韓国は武器販売を通じて武器の製造方法やメンテンスに必要な知識を購入国と共有したいと考えている。

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豪United States Studies Centre リー研究員
韓国政府関係者がオーストラリアを訪問した際、コリンズ級潜水艦と原潜とのギャップを埋める潜水艦を「7年以内で建造できる」と提案したが、これは非常に大胆なアピールだったため新聞の見出しを飾り、韓国を潜水艦供給国として認知させるのに役立ったが、これが実現するかどうかは分からない。

それでも欧州と太平洋の二正面戦争が現実味を帯びてきたため欧州とアジアの武器需要は高まる一方で、この巨大な需要に米防衛産業が対応できない限り、武器市場における韓国の台頭は米国にとっても歓迎すべきニュースだ。

日本経済新聞
韓国の防衛産業が売り込み成功する秘訣は潜在的な顧客の安全保障環境、財務状況、産業構造を調べあげ、必要なら現地企業との共同生産、新規製造ではなく韓国軍が使用済みの中古兵器、導入に必要な資金の融資など顧客に合わせて提案を柔軟にカスタマイズする点だ。

米メディア、AUSA2022で韓国は防衛産業としての地位を示す

出典:한국항공우주산업

ストックホルム国際平和研究所 ウェイズマン上級研究員
韓国が2017年~2021年で輸出した武器の総売上高は2012年~2016年の2.8倍で、国別順位も14位から8位に急上昇しており、これは伝統的な東南アジアの顧客にインド、オーストラリア、中東諸国が加わっているためだ。韓国は来年までに順位を更に上げるだろう。

韓国は信頼性の高いシンプルな戦闘機、コルベット、潜水艦などをリーズナブルな価格で各国に提案できるレベルに到達しており、これは市場にとって強い関心を集めるだろう。

米Capital Alpha Partners カラン取締役
韓国が輸出しているのはK-POPだけではない。北朝鮮という安全保障上のリスクを抱える国が国際競争力のある生産国であることを示し、防衛産業市場でも頭角を表すことにどんな驚きがあるのか?

以上が所属や名前がハッキリしている方の評価で、海外市場やディフェンスメディアにおける韓国製兵器への評価は非常に高く、各国で開催される武器の見本市で韓国企業の名前を見かけないことの方が珍しい状況(出展者リストを見る限りの話)だ。

米メディア、AUSA2022で韓国は防衛産業としての地位を示す

出典:Hanwha Defense AUSA2022のブース

DefenseNewsの記事に登場する「とあるオブザーバー(所属も名前も不明)」の評価によれば、驚異的な売上高の伸びを見せる韓国防衛産業の現状は偶然の産物ではなく意図的な戦略の成果で、韓国企業は複数政権にまたがるハイレベルな交渉、武器輸出を後押しする政策、兵器見本市への参加を組み合わせることで数字を伸ばしてきたらしい。

因みに米最大の兵器見本市と評される米陸軍協会の年次総会・展示会(AUSA2022 Annual Meeting and Exposition)には80ヶ国以上から650社以上が出展しているが、出展社リストを検索する限り防衛装備庁も日本企業(三菱重工業、三菱電機、富士通、東芝、ダイキン工業、日本電気、川崎重工業、IHI、新明和工業など)も参加していない。

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※アイキャッチ画像の出典:Hanwha Defense AUSA2022のブース

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