【ハーグAFP時事】国際刑事裁判所(ICC、本部ハーグ)のカーン主任検察官は13日、ロシアのウクライナ侵攻に伴う戦争犯罪行為について、ロシア人容疑者をICCに送致することは可能との見解を示した。
ロシアはICCに加盟していない。
カーン氏は記者団に、ウクライナでの戦争犯罪をICCで審理することに「管轄面の障害はない」と指摘。「ウクライナ国内で裁判を開けない理由があり、その必要があるなら、ウクライナと協力することになる」と語った。
ロシアによる2月の侵攻開始直後から、ICCは戦争犯罪の調査に着手している。容疑者訴追について、カーン氏は「十分な証拠」がそろってからだと説明。「(調査は)進んでいるが、発表は適切な時期に行う」と述べ、最初の訴追の時期には言及しなかった。