(写真:読売新聞)
ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は14日、ビデオ演説を行い、ロシア軍による全土への大規模なミサイル攻撃で、被害を受けたエネルギー関連施設15か所を復旧させたと説明した。
ウクライナ南部クリミアの「クリミア大橋」爆発の「報復」とされた露軍の攻撃に関し、ウクライナ側への打撃が少なかったことを強調してロシア側をけん制したものだ。ゼレンスキー氏は、他にも被害を受けたエネルギー関連施設があり、早急に復旧させる考えを示した。
ウクライナ軍は、ロシアが一方的に併合したウクライナ東・南部4州で攻勢を強めている。ウクライナ側の当局者は15日、4州の一つのザポリージャ州メリトポリで、ウクライナ軍が露軍の基地を攻撃したと明らかにした。
一方、ロシアのプーチン大統領は14日、訪問先のカザフスタンで開いた記者会見で、ウクライナ全土への攻撃について、「当面は大規模な攻撃は必要ない」と語った。ただ、「計画通りに破壊されなかった施設がある」とも述べ、「報復」攻撃自体は続けることを示唆した。