ベラルーシのルカシェンコ大統領=ロシア南部ソチで2022年9月26日、スプートニク通信・ロイター
ベラルーシ国防省は16日、同盟国ロシアとの合同軍の一部として、ベラルーシ国内にロシア兵約9000人を駐留させると発表した。ベラルーシ国境の防御を理由としているが、国境からウクライナの首都キーウ(キエフ)までは約100キロしか離れていない。ウクライナに侵攻を続けるロシアと協調し、ウクライナへの圧力を強める狙いがあるとみられる。
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ベラルーシの国防省幹部はこの日、ツイッターに「ロシア軍人を乗せた最初の列車がベラルーシに到着し始めた」と投稿し、総数が9000人弱になると明かした。
同国のルカシェンコ大統領は10日、ウクライナからの脅威を理由に、ロシアと合同軍を編成することを発表した。部隊はウクライナ国境付近に展開される可能性があるが、侵攻への「参戦」につながるかどうかは不明だ。ベラルーシはこれまでロシア軍に攻撃拠点を提供してきたが、自軍は戦闘に参加させていない。【ブリュッセル岩佐淳士】